村山健次商店(新潟市江南区)が、全国展開を見据えた生きた味噌「新潟味噌」を新発売
新潟市江南区の村山健次商店が、少人数世帯にも使いやすい220g入りの「新潟味噌」を新発売。同商品での全国への販路拡大を目ざしている。
村山健次商店は、1882年に創業した味噌・味噌漬メーカーの老舗。同社の味噌は、県産米と県産大豆のみを使い、かつ無添加。さらに大手が製造しスーパーで販売している味噌では必ず行われている、加熱や窒素充填などの発酵止めはせず、昔ながらの長期熟成により「生きた」状態で販売している。
しかしこうした「生きた」状態の味噌は、時間が経つと味噌の発酵が進むことで容器が膨らんでしまうなどの理由で、卸業者を通したスーパーなどでの販売は難しい。このため同社の味噌は同社の直売所のほかでは、農産物直売所や一部小売店での販売に限られていた。
新発売となる「新潟味噌」は、このような「生きた」味噌の販路開拓の難点を克服すべく、開発されたもの。これまで同社が販売してきた味噌と同様、県産素材と無添加にこだわりながら、容器に通気孔を設けることで、発酵止めもせずに味噌を「生きた」状態のまま流通させられるようになった。また年々増えている少人数世帯や個人世帯が手を伸ばしやすい量と価格設定。昨今の社会構造やニーズに沿った仕様にした。
「新潟味噌」は、220g入りで320円。賞味期限は常温で180日。現在は同社の直売所とオンライン(Web、電話可)、および新津フラワーランドなど一部施設での販売となっているが、今後は道の駅やスーパー、コンビニなどを通した全国展開を目ざすという。