新潟県下越南地域5つのJA合併と、県内最大規模となる「JA新潟かがやき」設立を県が認可

新潟かがやき農協設立委員会の髙橋七郎設立部長(写真左)と、県農林水産部の遠山隆副部長(写真右)

新潟県下越地域のJA北蒲みなみ、JAささかみ、JA新潟みらい、JA新津さつき、JA越後中央が4月1日をもって合併し、新たに「JA新潟かがやき」が設立されることに先立ち、新潟県は22日、合併認可証を設立委員会へ交付した。

合併を予定する5JAは新潟市、阿賀野市、五泉市、燕市、阿賀町、弥彦村にまたがり、組合員数の合計は6万309人(2020年時点、正組合員と准組合員合計)、田畑の耕地面積は4万1,502ヘクタール。合併により県内最大規模のJAとなり、経営基盤の強化や効率化を図る。

また県内JAの総数は今回の合併により23から19へ減少する。県内各JAではほかにも合併が検討されているが、「かがやき」がその先行事例としても注視される。

交付の様子

県農林水産部の遠山隆副部長は交付式のなかで「今回の合併で組織経営の基盤が強化されて、農業者の所得増大に向けた取り組みが一層強化され、地域農業を支える農協経営の持続性の確保が図られることを期待する」と話した。

新潟かがやき農協設立委員会の髙橋七郎設立部長は「やることは山積している。まず春から農作業が始まるが、米(米価)の対策をどうするか。また何を作付けすれば『1億円産地』へ向けた取り組みが好転するのか。検討する課題は多いので、県からの助言もいただきながら対応していきたい」と挨拶した。

また歓談のなかで髙橋設立部長は「やっぱり農家の所得向上と産地のブランド化を進めていきたい。特徴ある産地を対外的にアピールできるように対応していきたい」として、米農家の枝豆や小麦、イチジクといった園芸作物への転換を後押ししていく姿勢を見せた。

 

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