新潟県新発田市の市島酒造がアルコール度数77度の「王紋77」を医療機関に提供
市島酒造株式会社(新潟県新発田市)は27日、高濃度エタノール製品「王紋77」(アルコール度数77度)の提供を開始する。720本製造し、一般販売はせず、手指消毒用エタノールが不足する新発田地域の医療機関へ代替品として提供する。500ミリリットル入り。同社によると、医療機関向けの専門業者を通じて病院などに提供するため、末端価格は不明という。
同社の清酒の定番商品「王紋」の名前をとって「王紋77」とした。同社によると、「7」の数字も縁起がいいとしている。現在、原料の確保が困難な状態だが、原料が確保でき次第、再度生産する方針。
4月21日に国税庁の「新型コロナウイルス感染症の発生に伴い酒類製造業が高濃度エタノール製品に該当する酒類を製造する場合の免許手続き等の取り扱いについて」と題する通達があり、高濃度エタノール製品の製造が可能となった。また4月10日には厚生労働省より高濃度エタノール製品を手指消毒用エタノールの代替えとして使用できる旨が事務連絡されている。製造にあたっては国税庁、新発田保健所、新発田地域広域消防本部の指導を受けて進めている。
【関連記事】
市島酒造が、新潟県新発田市に消毒用アルコール150kgを寄贈(2020年4月30日)
https://www.niikei.jp/35195/