新潟県阿賀野市長が定例会見、補正予算案を発表
阿賀野市は27日、定例の記者会見を同市役所で開き、田中清善阿賀野市長が総額7,180万3,000円の令和2年度6月補正予算案の概要や、5月22日に専決処分した令和2年度一般会計補正予算の内容について説明した。6月補正予算案は6月定例会で審議される。
6月補正予算は、不測の事態に対応するための予備費が5,000万円と一番多く、農業法人などへの農機具購入経費への補助金として、多様な米作り推進総合支援事業補助金594万6,000円、農地中間管理事業活用型経営発展支援事業補助金283万2,000円を計上。さらに、休業などの収入減により住居を失うおそれがある人に住宅確保給付金を支給するための住宅手当扶助費325万8,000円、避難所開設時に発熱症状のある避難者を把握するための非接触型体温計購入費12万7,000円を計上している。
また、4月19日の市長選当選後3期目の初の会見となった田中市長は「今回の支援策も宿泊施設や飲食店向けに出しており、一番影響を受けている。また、食品製造業も影響が出ている。支援を必要とするかどうかしっかり調査をしたい」と話し、市長選の投票率が投票率は51.26%と過去最低だったことを聞かれ、「全国的にも同日にあった選挙は投票率が低い数字だった。コロナウイルスの感染をおそれた影響が7割、8割あったのではないか。加えて、関心の薄さもあったと思う」と答えた。
20日に1人当たり10万円を給付する特別定額給付金について口座振込ができない事案があった件について聞かれ、田中市長は「処理の面の手が回らない部分で、先の人が遅くなることがあったが、おおむねできている」と答えた。
また、22日に専決した総額7,753万3,000円の令和2年度一般会計補正予算(第3号)の旅館の宿泊費補助に関して田中市長は「県のキャンペーンとの併用はできない。五頭温泉郷は自然の魅力があり、固定客もあり、リピーターも多い。当然PRは必要だが、近隣自治体の温泉とは差別化は考えていない」と話した。同予算で補助する割烹や旅館に対し、「NO密ステッカー」を交付し、同日、田中市長が会見でPRした。