自遊人が8月に滋賀県大津市に新しいメディア型ホテルを開業

築100年以上の7軒の町家をリノベーション

雑誌「自遊人」を発行し、南魚沼市で体感型宿泊施設「里山十帖」を経営する自遊人(魚沼市、岩佐十良代表取締役)は8月10日、滋賀県大津市に「街に泊まって、食べて、飲んで、買って」をコンセプトに掲げる、新しいメディア型ホテル「商店街HOTEL 講 大津百町」を開業する(現在プレオープン中)。「里山十帖」、長野県松本市の浅間温泉にある「浅間温泉 小柳」に次いで自遊人が運営する3つ目の宿泊施設。また、今年8月には箱根強羅地区に「箱根本箱」の開業も予定している。

かつて宿場町として賑わった大津だが、全国の都市同様、現在では空き家が目立つようになっている。そうしたなか、講は、旧東海道と並行するアーケード商店街にある、築100年以上の7軒の町家をリノベーションした。全ての町家の設計を建築家・竹原 義二が、庭は荻野寿也景観設計が手がけたという。

7軒のうち5軒は家族や友人との旅に適した一棟貸切りタイプ。2軒はひとり旅やビジネスにも最適な部屋割りタイプ。またゲストハウスなどとは異なり、全室にバス・トイレを完備。防音・断熱も古民家としては最大限の工事を実施している。

室内には、ラグジュアリーホテルでもなかなか導入できない一脚100万円以上するデンマーク家具等を配置しており、一般的な一棟貸し町家と快適性などで差別化を図っている。

このほか、フロントにコンシェルジュが常駐。おすすめの飲食店はもちろん、朝食に最適なパン屋、モーニングのある喫茶店、昔ながらの提灯屋や簾屋など、街の見どころを案内する。「街を楽しんでもらい、消費を促す」ことによって街を蘇らせることを目的にしている点が、従来のホテルとは大きく異なる。

なお、講では、各地の宿泊税や入湯税と同じように宿泊者一人から150円を宿泊料金に内包し徴収。その総額を商店街に寄付して活性化に役立てるという。この「宿泊することで街が活性化し蘇る仕組み」を「ステイ・ファウンディング」と名付けた。これは日本初の試みという。

講の立地する大津からJR京都駅までは2駅9分しかかからないことから、京都への旅行にも利用できる。客室単価は9900円から(1室2名利用時の1名料金/税別・サービス料込)。

電話番号:077-516-7475(10:00~21:00)

公式ホームページ: http://hotel-koo.com/

 

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