最後のコロナ感染者確認から2週間が経過
新潟市は29日、これまでに市内で確認された新型コロナウイルス感染者63人の濃厚接触者すべてが健康観察期間を終えたことを明らかにした。
感染者と濃厚接触した人(濃厚接触者)には、感染したかどうかを確認するため、(感染から発症までの最長期間と見なされている)2週間の健康観察を依頼していた。
新潟市内では2月29日に1例目の感染者が確認されてから、これまでに63人の感染が確認されている。今月15日に確認された最後の63例目の人の濃厚接触者は4人いたが、29日(本日)で健康観察期間の2週間が経過し、健康観察期間を終えた。
一方、新潟市内では15日に63例目の人が確認されてから、感染者は確認されていないほか、63例目の人も県外で感染した可能性が高いことから、最後に市民の間での感染が確認(8日に確認された60〜62例目)されてから3週間が経ったことになる。
なお感染した63人のうち、これまでに59人が退院し、入院中は4人(うち1人は軽症者向け療養施設になっているホテルで療養)となっている。
新潟市保健衛生部の野島晶子部長は、「入院している方は軽症者の方が多く、みなさま回復に向かっている。(市内の状況は)今は一旦落ち着いてきていると思う。ただ24日間経ってから新たな感染者が確認されて感染者数が増えている北九州市の例もある。また県外からの往来が増えてくるにつれて感染のリスクも少なからず高まってくる。引き続き、感染拡大防止のために努めていきたいし、市民の皆様からも努めて頂きたい」などと話していた。
また、初めての感染者が確認されてからこれまでを振り返った感想を聞かれた野島部長は、「2月29日に初めての感染者が確認されてから最初の1ヶ月は新潟市にとって初めての感染拡大ということで試行錯誤という面もあった。感染者が1日に4、5人確認された時には入院先の確保など大変な面もあったが、県と連携を取りながら、その都度最良の方法を探って、1人の死者も出ずに、退院に向けて準備をされている方が4名というところまできた。もしもこれから第2波がきたとしても、これまでの経験をしっかりと活かして取り組んでいけると考えている」と語っていた。