燕市長会見で追加対策発表 新潟県燕市の鈴木力市長が追加対策を発表

燕市の鈴木力市長

水道基本料金を6か月間免除

新潟県燕市の鈴木力市長は29日、定例会見を開き、新型コロナウイルス対策の第2弾として総額3.8億円の追加対策予算案などを発表した。同予算案は6月定例会に提案される。

具体的には、水道料金(基本料金)の減免に1億5,000万円、廃棄物収集運搬事業者や福祉施設などのマスク等購入費補助に9,000万円、市内店舗で使用できる約3万の全世帯配布のクーポン券に8,000万円、オンライン営業推進を支援する補助金に3,000万円、市内中小企業に対する感染予防に関する費用補助に3,000万円をそれぞれ計上した。

水道料金については、官公庁などを除く市内のすべての使用者が対象で、7月検診分から12月検針分までの6か月間を対象期間として免除する。燕市区域内で三条市から給水を受けている使用者と長岡市から給水を受けている人がいるが、こうした人に対しては水道料金相当額を補助金として交付する。基本料金は口径別となるが、家庭用の20mmでは693円で、業務用では最高で11万9,900円だという。

全世帯配布のクーポン券も

クーポン券については、「燕応援フェニックスクーポン」と題し、6月15日号の市広報媒体に掲載する。市内の飲食店や大手スーパー、ドラッグストア、コンビニを除く小売店、理美容店、タクシーなどを対象とする。

財源は交付金、寄付金、ふるさと燕応援寄付金など

財源については、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金から2億7,062万円と、市内の商工業、建設業からの寄付金2,870万円を活用。鈴木市長は「業界人が業界人を応援するのは燕ならでは」と話した。また、自治体クラウドファンディング型ふるさと燕応援寄付金から28日時点で9,462万2,000円が集まっている。同寄付金は10億円を目標としており、返礼品などを除いても実質的には5億から6億円を確保する見通し。鈴木市長は「寄付金は春先にしては20%アップくらいで来ている。10億円もいけるのではないか」と話していた。

ブルーライトアップの実施やキャンピングトレーラー無償貸与

一方、「にいがた結プロジェクト」の一環として各自治体が展開しているブルーライトアップを29日から燕市役所本庁舎で行う。時間は日没から午後10時までで、国道116号線および289号線から見える庁舎北側を大型照明で新たにライトアップするほか、庁舎敷地内の既存ライトアップをブルーに変更する。市によると、25万円程度の経費だという。

また、市内の有限会社カトーモーターから燕市医師会や市にキャンピングトレーラーを無償で貸与され、現在県央圏域の3つの医師会で検討を進めているPCR検査センターでの活用を予定してて、職員の更衣室などに使用する予定だという。

29日からブルーライトアップされる燕市庁舎

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