新潟県が観光地満足度調査の結果を発表、五頭温泉郷(阿賀野市)がトップに
新潟県は29日、県内の観光地や温泉地を訪れた人を対象にまとめた「第8回新潟県観光地満足度調査」の結果を発表した。それによると、県内温泉地等に対する県全体の総合満足度は93.7%と前回の調査と比較して5.2%増となり、これまでの調査でもっとも高い割合となったほか、宿泊客全体の総合満足度が高い温泉地等で五頭温泉郷(阿賀野市)がトップとなった。
同調査は2018年11月から2019年9月まで、県内宿泊施設の90施設を対象に年間延べ回答者数1万559人のアンケートをまとめたもの。主な調査項目は温泉地や宿泊施設に対する総合満足度(期待度、満足度、再来訪意向)やリピート回数、回答者属性などだった。
調査結果では、宿泊施設に対する総合満足度は94.4%と前回比4.2%増となったほか、県平均のリピーターの割合は59.4%と前回比3.1%増加した。県では今回調査は回答者の44%を新潟県内からの観光客が占めたため、リピーターの割合が増加した可能性があると分析している。
宿泊客全体の総合満足度が高い温泉地等では、1位五頭温泉郷、2位弥彦温泉(弥彦村)、3位月岡温泉(新発田市)、4位岩室温泉(新潟市)、5位蓬平温泉(長岡市)という結果となった。五頭温泉郷については、27日の記者会見で田中清善阿賀野市長が「自然が魅力で、固定客やリピーターも多い。近隣の月岡温泉や岩室温泉とは差別化するというつもりはない」と話していたが、実際にデータとして人気が証明された形だ。
また、温泉街や周辺の景観・雰囲気の満足度が高い温泉地等では弥彦温泉、宿泊施設の満足度が高い温泉地等では五頭温泉郷、食事の満足度が高い温泉地等では寺泊地域(長岡市)、買い物(土産品)の満足度が高い温泉地等では湯沢温泉(湯沢町)がそれぞれ1位となった。
総合満足度が高い宿泊施設という項目では、1位が角屋旅館(五頭温泉郷)、2位が佐取館(咲花温泉)、3位が白玉の湯華鳳(月岡温泉)、4位が富士屋(岩室温泉)、5位がホテル小柳(湯田中温泉)となった。
また、リピーターの総合満足度が高い宿泊施設と、初めて来訪した総合満足度が高い宿泊施設のどちらも1位に角屋旅館が選ばれ、総合満足度も含め角屋旅館が1位を独占した。