農業総合研究所佐渡農業技術センターで、農薬を不適正に管理していた事案があるとの匿名の情報提供

新潟県によると、農業総合研究所佐渡農業技術センターにおいて、農薬を不適正に管理していた事案があるとの匿名の情報提供が23日にあり、情報提供を受けて状況確認を行ったという。県が24日夜に発表した。

それによると、一昨年の3月30日、農薬(※1)の紛失が判明したが、センター長の判断で使用したものとして処理し、農業総合研究所や本庁関係課への報告を怠ったという。また、昨年10月に、この農薬が場内で発見されたが、その際にも報告を怠った。

昨年3月26日にも農薬メーカーからの委託試験に使用する農薬(※2)の紛失が判明したが、JAに依頼した期限切れの農薬の処分と一緒に廃棄処分されたものと判断し、農業総合研究所や本庁関係課への報告を怠った。

なお県では、ほかの研究機関、地域振興局などに、農薬・試薬などの在庫状況などの調査を指示し、不適切な事案がないか確認中という。

(※1)モベントフロアブル約25ml(いちごの殺虫剤として使用したもの)
(※2)モベントフロアブル99ml(大根の殺虫剤として使用したもの)、コルト顆粒水和剤97g(ネギの殺虫剤として使用したもの)

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