藤井聡太王将が新潟県佐渡市へ初来訪、新王将祝賀会で印象に残った戦いなどを振り返る
第71回ALSOK杯王将戦七番勝負を制した藤井聡太王将が25日、新潟県佐渡市の旅館で開催された新王将祝賀会に出席した。祝賀会には主催社や協賛社、地元関係者など約40人が参加。藤井王将は会の中で、一番印象に残った戦いなどを振り返りながら参加者と交流した。
第71回王将戦では26日から27日にかけて、第7局を佐渡市で開催予定だったが、藤井王将が4連勝したことで同局がなくなり、今回のイベントが開催されることになった。
佐渡と新潟県に初めて訪れるという藤井王将は「自然がきれいで、また海の幸をはじめ食べ物が大変おいしいところだとうかがっているので、楽しみにしている。今日はみなさんと楽しい時間を過ごせれば」とあいさつした。
そして勝負を振り返り「途中、苦戦した将棋も多く、4連勝という結果は望外だった。特に第3局はとても勉強になった。今回の内容を振り返り、成長につなげていきたい」と語る。
会の中では師匠の杉本昌隆八段と壇上に上がり、改めて第3局の展開を解説した。その中で杉本八段は「毎回話題になる昼食」も話題に挙げ「もし佐渡にいたら何を食べたいか」と質問。藤井王将は「(佐渡では)タイトル戦を何度も開催しているので、当時の記事なども見て勉強してから決めたいと思う」と話して会場を温めた。
また会の中では、佐渡アマチュア王将戦の表彰式も実施。藤井王将が勝者へトロフィーを渡す場面もあった。会にはジュニア部門から3人の児童も出席し、日本将棋連盟佐渡支部の三國榮支部長は「今日藤井王将と触れ合った3人は、今後化けるのではないか。この貴重な出会いを大切にして、今後3人が強くなっていってくれることを期待する」と話した。
翌26日には佐渡市内で、抽選で選ばれたファンと交流するイベントが予定されている。