新潟駅と万代地区周辺の将来ビジョンについて、新潟市が国土交通省や地元商店街など官民の関係者と意見交換
新潟市は14日、新潟駅と万代地区周辺の将来について、国土交通省やJR東日本、地元商店街の振興組合など官民の関係者と意見交換する懇談会を中央区役所内で開催し、新潟駅南口周辺から弁天通りや東大通りを通過し、萬代橋周辺に至る各エリアの将来像について話し合った。
「(仮称)新潟駅・万代地区周辺将来ビジョン懇談会」の開催は1月につづき今回で3回目。都心軸「にいがた2km」に含まれる同地区の将来像実現に向けた「将来ビジョン」の作成と、エリア関係者がまちづくりに関して協議する「プラットフォーム」の構築を目的とする。今回は新潟駅から萬代橋までの通りを17エリアに分け、それぞれの将来像と方向性について協議した。
新潟市が今回提示した「将来ビジョン」の骨子案では、東大通りを都心軸に据え、その両脇に万代や信濃川水辺につながる「弁天ルート」と「花園ルート」を置く。
その各エリアの方向性を協議するなかでは、関係者との間で議論が交わされた。弁天ルートの起点となる新潟駅直近の弁天通りにおいて新潟市は、「昼夜問わず食や酒文化を楽しめる通り」を将来イメージとして提示するが、地元商店街では居酒屋が多いことから、現状の飲み屋街とはかけ離れた「明るく開放的」なイメージに商店街組合からは戸惑いの声が上がる。
また現状、万代シティへ行くは東大通りよりも弁天通りを利用する人が多いことから、それぞれの通りの役割の分化・明確化も難しいという。
一方で、流作場五差路につながる旧新潟駅前通では、2021年10月に開催した「流作場streetpark」などからポテンシャルの高さを伺えるとし、また万代シティまでの中間地点でもあることから市の提示する将来像への前向きな検討が進んだ。
新潟市では今後、8月までに最終となる第5回懇談会を開催し、将来像実現へ向けた具体的な取り組みやロードマップも検討を進め、9月ころに「将来ビジョン」を公表する計画である。