JA新潟みらいの枝豆選果場が試運転、洗浄から袋詰めまで自動化
夏の食卓を彩る食材の一つに枝豆がある。地理的表示(G1)保護に登録された「くろさき茶豆」をはじめとする新潟産の枝豆は、この夏も多くの人々がビールを片手に楽しむことだろう。だが、収穫から袋詰めまでの作業は重労働であることもあって、生産者たちは、「後継者不足」に直面している。この課題に対処するため、JA新潟みらいでは、白根北支店 白根野菜流通センター(新潟市南区)の敷地内に、枝豆の選果場を建設し、11日に試運転を行った。枝豆が本格シーズンを迎える6月中に稼働する予定だ。
選果場では、生産者が枝豆をもってくると、鮮度を保持するため、まず枝豆を氷水につける。その後、事前にコンピューターにインプットしておいた枝豆の色や形をもとに自動で枝豆を、商品になる枝豆と加工品に使う枝豆に選別したり、洗浄したりしていく。そして、最後に枝豆は自動で袋詰めされ、保冷状態で販売ルートへと運ばれていく。これにより生産者は、選果の作業を大幅に軽減できる。
なお、JA新潟みらいでは、自動選果だけではなく、生産面でも効率化を支援している。ハーベスター(収穫や伐採を行う農業機械)を生産者にレンタルすることで、収穫の機械化を支援しているのだ。こうした取り組みで、これまで1反作っていた労力で、5反ほどの生産ができるようになるそうだ。