第3者調査委員会が自殺した新潟テクノスクール元生徒の遺族をヒアリングへ
新潟市中央区の新潟県立職業能力開発校「新潟テクノスクール」の元生徒の男性会社員(当時25歳)が2017年7月の在学中に担任から暴行や暴言を受けたという遺書を書いて自殺した問題で、県は13日、新潟県庁で第5回目の第3者調査委員会を開いた。会議では、次回に遺族へのヒアリングを実施することを決定し、その日程や内容について協議した。
同日は座長の菊池弘之弁護士や数人の委員が参加したほか、オンラインで会議を行い、会議は基本的に非公開で行われた。日程は遺族の意向を重視して決めるといい、内容は事実の確認などになる見通し。次回は7月以降を予定し、県をまたぐ移動も可能となることから、集合して開催する予定。遺族は元生徒が在籍時に担当だった指導員を加害者と指摘しており、菊池弁護士は当該指導者のヒアリングの可能性もあるとの見解を示した。
会議終了後のぶら下がり取材で、菊池弁護士は「次回、遺族から我々が知らないことを聞くので、今後のスケジュールはそれによって決まってくる。別の方にも聞いたほうがいいということも出てくるかもしれない。そうなると長引くこともありうる。当時の学校にいた人を必要に応じてヒアリングする可能性がある」と話した。