東北電力株式会社が上越火力発電所1号機(新潟県上越市)の試運転開始、12月に営業運転開始を目指す
東北電力株式会社(宮城県仙台市)は31日、現在建設中の上越火力発電所1号機(新潟県上越市)が同日から試運転による発電を開始したと発表した。
上越火力発電所1号機の出力は57.2万キロワット、燃料はLNG気化ガス。発電方法はガスコンバインドサイクル発電システムで、12月の営業運転開始を予定する。東北電力は、自社火力設備の経年化が進んでいる状況や、競争環境の進展を踏まえ、計画的に経年火力の代替を進めるとともに、コスト競争力のある最新鋭の火力電源を開発する一環として、2019年5月より建設を進めている。
また、三菱日立パワーシステムズ株式会社(現・三菱重工業株式会社)と東北電力で共同開発し、最先端技術を反映した「強制空冷燃焼器システム採用次世代ガスタービン」を導入することも特徴。ガスコンバインドサイクル発電設備として世界最高水準となる熱効率63%以上を目指す。東北電力によると、燃料消費量と二酸化炭素排出量を削減し、高い経済性と環境負荷低減を実現するという。
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