新潟県秋葉区で市役所職員を名乗る者による特殊詐欺被害や不審電話が頻発、秋葉警察署「ATMで電話している人がいたら声をかけてあげて」
秋葉警察署は31日、新潟市秋葉区在住の60歳代女性から特殊詐欺被害の届出を受理し、捜査を開始した。秋葉警察署管内では21日から還付金詐欺の被害が2件(今回含む)、不審な電話を5件確認しており、詐欺への注意を呼びかける。
秋葉警察署によると30日18時過ぎ、被害者の女性の自宅に「市役所職員」を名乗る男性から電話があり、「介護保険料の還付金がある。キャッシュカードと通帳を持って金融機関へ行ってほしい」などと言われ、秋葉区内の金融機関で電話口の相手に指示されるままATMを操作した。
さらに31日にも同じ相手から電話があり、「エラーがあった」として女性に金融機関での同様の操作を再び指示。操作が終わったあと、女性が自分の口座の金額が減っていることに気がつき、金融機関へ相談して詐欺の被害が判明した。被害金額は、2日合計で約100万円。
秋葉警察署管内では23日にも、「市役所職員」を名乗る者から「還付金がある」と電話があり、ATMで他人の口座へ現金を振り込ませる特殊詐欺が発生しているほか、秋葉警察署へは21日から30日までの間に、同様の手口の予兆電話に関する相談が5件寄せられている。また直近では新潟市内のほかの区でも還付金詐欺などの特殊詐欺被害が報告されており、秋葉警察署の星豊副署長は「ATMで振り込むという電話はまず詐欺だと疑ってほしい」と呼びかける。
また特殊詐欺では、ATMでの振り込み時に操作を間違えさせたりして、被害者を焦らせ冷静な判断ができないように仕向ける手口もあるという。そのため星副署長は「被害者本人だけでなく周りで見ている人も、ATMで電話をしている人、焦っている人など不審な様子を見たら、声をかけたり銀行員を呼んだりしてあげてほしい」と話した。
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