新潟県立大学の新校舎「コモンズ3号館」が竣工、現図書館と回廊で繋ぐ新たな図書館や、音楽室、学生ラウンジなど新設
新潟市東区にある新潟県立大学の新校舎「コモンズ3号館」の竣工式が4日開催された。
6階建ての新校舎には、現図書館と回廊で繋ぐ新たな図書館や、音楽室、各種講義室、児童心理実験室などのほか、1階と2階には学生たちが自由に寛ぎ語り合う場所としてラウンジが設けられている。
この日開催された竣工式には、新潟県立大学の若杉隆平理事長・学長、新潟県の花角英世知事などおよそ30人が出席した。
若杉学長は、挨拶の中で、「本学は平成21年に開学し、平成27年に大学院国際地域学研究科、令和2年に念願の国際経済学部を創設した。この間、国際地域学、人間生活学部の定員増も図った。また来年4月には大学院健康栄養科学研究科を創設すべく文部科学省に申請を行なっている。こうした教育研究の充実とあいまって本学のキャンパスで学ぶ学生は開学時の5割増になった。また(県立新潟女子短期大学時代に建てられて)50年を経た旧校舎は老朽化が甚だしく、新校舎の増設は私共にとって悲願だった」などと語った。
続けて、「本学への期待をしっかりと受け止め、本学が、新潟県が世界に誇る教育研究の拠点になるよう教職員、学生一同、邁進したい」と語っていた。
一方、花角知事は祝辞の中で、大学がこれまで地域のために果たしてきた実績などを紹介した後、「新潟県立大学では来年度、北東アジア研究所、健康栄養科学研究科を創設し、さらなる専門人材の育成や、研究機能の強化が要求されている。今まで以上に新潟県立大学が本県の産業、社会を支える人材を輩出し、本県発展の基盤になることを期待している」と話していた。