新潟県上越市の大杉屋惣兵衛が厄除けの意味もある生菓子「水無月」を販売
新潟県上越市の老舗和菓子店、大杉屋惣兵衛は27日から30日までの期間限定で、無病息災や厄除けの意味もある生菓子「水無月(みなづき)」を販売する。
「水無月」とは、米粉、小麦粉などを合わせて蒸した「ういろう生地」で、形状は三角形で小豆がのっているのが特徴。30日は残り半年間の無病息災を祈る神事として、古来より全国の神社で行われている「夏越の祓え(なごしのはらえ)」であることから、同店製造担当責任者の宮越雅士さんが下積み時代修業した京都では無病息災を願って食べるという。
宮越さんによると、三角形は氷を表し、小豆の赤は厄除けの意味もあると言われ、京都を中心に関西地方で定着している生菓子だという。一昨年、知人などへテスト販売し好評だったことから、昨年から店頭販売を開始。昨年は関西出身の人たちに好評を得たという。
白生地と抹茶生地の2種類で、抹茶生地の方には、新潟県糸魚川市本社の正香園提供の「雪室抹茶」を使用している。同店では「抹茶生地は京都と雪国の文化を合わせた一品となっている。今年は新型コロナの状況下、昔から厄除けの意味もある水無月を食べて、1年の残り半分を乗り切ってもらいたい」と話している。
1個150円(税抜き)。上越市本町5丁目大杉屋総兵衛本店、同市本町3丁目お馬出し店、同市直江津エルマール店で販売する。なお、日持ちは当日中のため、発送はできない。