新潟のブランドいちご「越後姫」の生産やドライフルーツの製造販売を行う「Ichi-Rin-苺禀-」(新潟県新発田市)

直売所の店内に貼られているドライいちごポスター

昨年、新潟市の朱鷺メッセを会場に「G20新潟農業大臣会合」が開催されたのは記憶に新しい。その会場では、錦鯉の水槽、白根の大凧などとともに、多くの事業者が会場内に設けられたブースに出展し、新潟の逸品を来場者にPRした。その中に、ワインによくあうと評判だった新潟のブランド苺「越後姫」のドライフルーツ(ドライいちご)があった。

製造・販売するのは、新発田市で越後姫の生産、直売所運営、いちご加工品の製造販売を行うのは「Ichi-Rin-苺禀-」の若杉智代子さん。

若杉智代子さん

若杉さんは新発田市の出身。長らく新発田市を離れ、関東やハワイに住んでいたが、平成16年に新発田にUターンし、パートなどの仕事に従事していたという。父親は米や畜産(牛)などを行っていたが、若杉さん自身は農業に携わったことはなかった。

だが、平成27年4月に認定新規就農者として新発田市米倉地区にハウス1棟(米倉いちご農園)を建設、新潟県内でも数少ない女性農業経営者として、新潟特産品いちごである越後姫の栽培を開始した。

若杉さんの生産した越後姫。出荷シーズン終盤ということもあり、少し小粒だ

その後、2018年4月に農林水産省の六次産業化・地産地消法に基づく総合化事業計画が認定され、新発田市五十公野に加工所兼直売所をオープンするとともに、オリジナルブランド「Ichi-Rin-苺禀-」を立ち上げ新たなスタートをきった。冒頭のドライいちごもこの時に製造販売を始めたものだ。「スパークリングワインに入れて召し上がることをおすすめしています」と若杉さんは話す。

縦長の丸みを帯びたおしゃれな筒に5袋(1袋にドライいちごが5枚)入っている。これが2セットになったものが、4,000円、1筒とスパークリングワインのセット商品が3,800円となっている。

ドライいちごは新潟伊勢丹、直売所、オンラインショップで販売しているほか、新発田市のふるさと納税の返礼品にもなっている。

縦長の丸みを帯びたおしゃれな筒に5袋(1袋にドライいちごが5枚)入っている。これが2セットになったもの(写真右)と、1筒とスパークリングワインのセット商品(左)がある

【農林水産省の関連ページ】
https://www.maff.go.jp/hokuriku/food/6jisangyouka/attach/pdf/nintei-18.pdf

【新発田市 ふるさと納税のページ】
https://www.furusato-tax.jp/product/detail/15206/4628717

 

「いちごサンド」や「いちご杏仁」の商品化

一方、ドライいちごは、一つのいちごから2〜3枚しかとることができないため、ドライ苺用の部分を切り取ってしまった苺は余ることになってしまうが、こちらもドライにして加工品に活用しているという。

例えば、今年は2月限定で「いちごサンド」(580円)を直売所で販売したほか、現在も、いちご杏仁(300円)を販売中だ。さらに、子供も食べやすい新たな商品の開発も進めている。

いちごサンド、いちご杏仁のポスター

様々な加工品の試作に挑戦している(写真はチョコレート)

また市内の菓子店が販売する「ドライいちご羊羹」にも使われているという。

 

【直売所】
住所/新潟県新発田市五十公野6805—2
電話/080—2248—6427
URL/https://www.ichirin.me/

直売所外観

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