地震から1年〜村上市山北地区「復興ウォーク」で490km超完歩【村上新聞】
昨年発生した山形県沖地震で被災した村上市の山北地区で震災から丸1年となった6月18日、「震災復興ウォーク」が行われた。
災害によりもたらされた教訓を忘れず、また、復興への思いを新たにしようとNPOさんぽくスポーツ協会(五十嵐一清会長)が企画。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、地区内在住・在勤者を対象とし、周知も告知端末とチラシ配布を地区内のみに留めたが、127人もの参加が得られた。
山北多目的グラウンドや野球場の外周と総合体育館2階走路をコースに、目標距離を日付にちなんだ“61・8”㌔㍍と設定。参加者は「十分な距離の確保」「マスクの着用」(熱中症予防のため、適宜外す)「手洗い・手指の消毒」という感染防止の3つの基本を守り、こまめに水分補給をしながら、各々のペースでチャレンジ。最終的には目標をはるかに上回る490㌔㍍149㍍の距離に達し、復興にも催しにも、一丸となって取り組む地域性を見せた。
参加した同市板屋沢の五十嵐一幸さん(72)は「震災前に戻るまでもう少し。みんなで力を合わせて復興を進めたい。きょうは風もさわやかで、歩くのには気持ちのいい日です」と笑顔。参加者にはオリジナルのトートバッグが贈られた。
村上新聞2020年6月28日号