新潟県燕市の鈴木力市長が定例会見、児童・生徒などに3,000円のクオカードを配布
新潟県燕市の鈴木力市長は30日、燕市役所で定例会見を開き、市独自の緊急対策の進捗状況や子供へのクオカード配布、市職員互助会からのマスクの贈呈などを発表した。
新型コロナ感染症緊急対策「フェニックス11」
市独自の新型コロナウイルス感染症緊急対策「フェニックス11」の主な進捗状況(6月26日現在)については、固定資産税の軽減策などの適用を受けない固定資産を持たない事業者に対し、土地・建物の賃借料の補助を行う土地・建物賃借料補助金は当初の予算額3,000万円を上回ったため、6月補正で予算を2,000万円増額した。件数は306件で、交付決定額は45,01万7,000円となっている。
売上が減少した飲食店を応援するため、終息後に開催する懇親会などを予約し、直ちに予約金(運転資金として)を納入した利用企業・団体などに対して予約金の一部を助成する市内飲食店応援サポート補助金は、7月31日まで予約金納入期間を延長。件数は85件で、交付決定額は5,23万8,000円となった。
「フェニックス11」の第2弾となる「+5」の主な進捗状況においては、市内事業者がウェブ上での商品や技術紹介、オンライン商談などリモート営業を導入する際の費用の一部を補助するオンライン営業推進支援事業補助金が16日の事業開始から2週間ほどで、33件(2,258万3,000円)の申請受け付けがあった。
「燕(エン)JOYキッズ商品券」として、市内の3歳から中学3年生までの7,640人(23日時点)に対し、1人3,000円のクオカードを配布する。市外へ通う99人や、市外へ通う33人の子供も対象となる。学校の休校措置や夏休みの短縮の可能性もあるほか、運動会や夏まつりなどのイベントが中止なったことから、子供たちのストレスを考慮しておこづかいを支給するもの。年代別に4パターンの「燕市からのメッセージ」を添えて、7月から保育園や幼稚園、小中学校などを通じて配布する。
鈴木市長は「燕(エン)JOYキッズ商品券」について、「配布する日は盗難の危険性もあるので、学校側からも言われているので言えない。市外から燕市に通う子供にも支給する。同じ学校にいて、もらっていないのは可哀そうだということで、太っ腹な対応とすることにした」と話した。
職員互助会が子供たちなどにミズノ社製の夏用マスク
一方、同市職員互助会が児童クラブなどで過ごす子供たちなどにミズノ社製の夏用マスク「マウスカバー」を7月下旬に寄贈する。同互助会は市職員の福利厚生のための組織で、職員が負担する会費により運営されており、622人が加盟している。ミズノ社製のマスクは手に入らない状態なほどの人気商品で、水着などに採用されている伸縮性の高い柔らかい素材を使用しているのが特徴。1,650人の児童と指導員120人が対象で、児童用Sサイズ(1,650枚)、指導員用Lサイズ(150枚)。
「東京ヤクルトスワローズカップ少年野球大会」予選会
さらに、プロ野球「東京ヤクルトスワローズ」と連携している同市は、同チームのキャンプ地である愛媛県松山市、沖縄県浦添市、宮崎県西都市との4都市で開催される「東京ヤクルトスワローズカップ少年野球大会」の予選会を7月25日、26日、8月10日に実施する。
予選会は10チームが参加し、トーナメント方式で行う。優勝チームは11月に浦添市で開催される本大会に燕市代表として出場する。