国税庁が2020年分の路線価を発表

国税庁は1日、相続税や贈与税の算定基準となる2020年分の路線価(令和2年1月1日現在)を発表した。詳細は国税庁のサイトで閲覧できる。

国税局サイトのトップページ下段にある「路線価図・評価倍率表」をクリックすると閲覧できる。
(公開初日から数日間は、アクセス集中により閲覧しにくい状態となることがあるという。)

(国税局サイト)
www.rosenka.nta.go.jp

新潟県内の最高路線価

新潟駅前通り

関東信越国税局によれば、新潟県の路線価などについては、新潟署の最高路線価(新潟市中央区東大通1 新潟駅前通り=下地図)が昨年の44万円/平方メートルから45万円/平方メートルとなり2・3%上昇した(昨年も2・3%)。

また長岡署(長岡市大手通1丁目 大手通り)、巻署(燕市井土巻3丁目 市道燕三条停車場2号線)、三条署(三条市須頃1丁目 市道新幹線駅前通り1号線)、村上署(村上市田畑町 駅前通り)の4署で、対前年度変動率が昨年のマイナスから横ばいに転じた。逆に十日町署(十日町市本町3丁目 本町通り)では、対前年度比が昨年の横ばいからマイナスへ。新津署(新潟市秋葉区美幸町1丁目 中央大通り)は4年連続で横ばい。そのほかの5署は、前年に引続き下落となった。

新潟県内の税務署別最高路線価

路線価図(新潟駅前通り)

関東信越国税局管内の最高路線価

関東信越国税局管内(埼玉、茨城、栃木、長野、群馬、新潟)の税務署別の最高路線価をみると、上昇した署が16(昨年17)、横ばいの署が30(昨年27)、下落した署は17(昨年は19)。

管内で路線価が最も高かったのは29年連続で、大宮署(さいたま市大宮区桜木町2 大宮駅西口駅前ロータリー)。426万円/平方メートルで、前年の370万円/平方メートルから15.1%上昇した(8年連続の上昇)。この大宮署の上昇率は、管内63署の中でも最も高い数字。

また大宮署の次に上昇率が高いのは、浦和署(さいたま市浦和区高砂1 浦和駅西口駅前ロータリー)で14.3%の上昇。その次が川口署(川口市栄町3丁目 駅前産業道路)で14.1%上昇しており、上昇率の高い上位3署は埼玉県が占めることになった。

一方、下落率が最も高かったのは、新潟県の小千谷署(小千谷市本町1丁目 国道291号線)。前年の4万4,000円/平方メートルから4万2,000円/平方メートルとなり、4.5%の下落。

以下、
・高田署(上越市仲町4 主要地方道高田停車場線)=6万4,000円/平方メートル、下落率2.9%
・佐渡署(佐渡市東大通 市道泉117号線)=3万4,000円/平方メートル、下落率2.9%
・真岡署(栃木県真岡市大谷本町 市道238号線)=3万6,000円/平方メートル、下落率2.7%
・伊那署(長野県伊那市荒井 県道南箕輪・沢渡線)=3万9,000円/平方メートル、下落率2.5%
と続き、下落率の高い3署は新潟県が占めた。

関東信越国税局管内63署の、上昇、横ばい、下落別

標準宅地の標準基準額

管内の「標準宅地の標準基準額の対前年変動率(平均値)」をみると、0・2%の上昇(昨年は0.0%)。埼玉県以外は下落となった。

標準宅地の対前年変動率(県別)

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