高田城址公園(新潟県上越市)でソメイヨシノが開花宣言、新潟市では8日に開花発表の見通し
新潟県上越市の花見イベント「第97回高田城址公園観桜会」で7日、主催の公益社団法人上越観光コンベンション協会などがソメイヨシノの開花宣言を出した。平年より9日遅い開花となったという。この日は天候に恵まれ、13時過ぎには、老若男女が花見散策に出かけており、露店も賑わいを見せていた。
高田城址公園は「日本3大夜桜」とも称され、ライトアップされた約4,000本の桜と、約3,000個のぼんぼりが内堀に照らし出される夜景を特徴とする。2021年の入り込み数は約20万人となったが、コロナ禍前には毎年100万人以上が訪れるなど、上越市の観光の大きなウエートを占めていた。2022年は3年ぶりに会場での飲食が可能になり、店内であれば飲酒もできるようになった。
また、開花が遅れたため、当初10日までだった開催期間が17日まで延長となった。日本気象協会によると、高田城址公園の満開予想日は10日となっている。
一方新潟市では、まもなく桜の開花宣言が出される見通しである。7日、新潟地方気象台の職員が県立鳥屋野潟公園(新潟市中央区)を訪れ、桜の開花状況を確認する「標本木」を観測した。開花した花の数が基準に満たさなかったものの、開花宣言間近との見方を示した。
鳥屋野潟公園にある桜の標本木は2輪から3輪の開花が確認されたものの、開花の規定である5輪から6輪には達していなく、開花宣言には至らなかった。しかし咲きかけている花が何輪かある状況から、新潟地方気象台の水野太治主任技術専門官は、「明日(8日)には開花宣言となるのではないかとの印象を持ってる」と話した。新潟市は平年どおりの8日の開花宣言となる見通しだ。
この日の新潟市の気温は15度近くとなり、あたたかな陽気のなか親子で遊ぶ様子や、散歩を楽しむ人などが多く見られた。もうすぐ開花宣言となる鳥屋野潟公園はの桜の木は、大きくふくらんだつぼみや咲き始めの花で、ピンク色に色づいていた。