開志専門職大学(新潟市)が入学式を開催、北畑隆生学長「明確な職業意識、プロフェッショナルなスキル、自学の習慣の必要性」について語る
NSGグループ学校法人 新潟総合学院 開志専門職大学(新潟市)は9日、新潟市中央区のりゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館で入学式を開催した。
開志専門職大学は2020年4月、新潟市に開学した総合大学。事業創造学部、情報学部、アニメ・マンガ学部があり、在学中600時間以上に渡ってビジネスの最前線で最新の知識・技能を修得する長期企業内実習や、(経営、ICT、アニメ・マンガなどの)第一線で活躍している(または、してきた)実務家教員による講義など、成長が見込まれる分野(情報産業、コンテンツビジネスなど)で不足状態にある高度な人材、プロフェッショナル人材を少人数教育で育成している。
今年の新入生は206人。昨年度と同様、新型コロナウイルス感染防止対策を講じたうえで、新入生および大学関係者のみの出席とし、保護者などはオンラインで参加した。
学長式辞で北畑隆生学長は、「現在進行形の産業の現実、企業の現場を踏まえた教育を行なっている」など同大学の特色や既存大学との違いなどを紹介。続けて、今年アニメ・マンガ学部の学生の作品が県内のデザインコンペで採用されてクリエイターとしての第一歩を踏み出したことや、同校の大学発ベンチャーの第一号としてモンゴル留学生など4人の学生が会社を設立したことなど、学生の“奮闘ぶり”を語っていた。
さらに「人生100年時代。皆さんは社会に出て50年以上人生を歩むことになる。これからの50年は、もっと多くの産業構造の変化が起こる。すでにカーボンニュートラル、DXなどの産業構造の革新は急速に進んでいる。これからの50年は一貫して成長する企業、安定した職業はないと覚悟しておいたほうがよいと思う。経済危機に直面した時、失業や不本意な転職をすることなく、豊かな人生を送るために、学生時代に明確な職業意識を持ち自分の適性や希望に沿った職業選びをすること。プロフェッショナルなスキルを身につけ評価される人材になること。大学生活のうちに自学の習慣を身につけ、生涯学び続けることだと思っている」と新入生にエールを送っていた。
続いて、新潟市の中原八一市長のビデオメッセージを紹介。中原市長はメッセージのなかで「新潟市では、新潟駅から万代、古町をつなぐエリアを多くの皆さんに身近に感じてもらうために、にいがた2kmという愛称をつけ、活性化に取り組んでいる。このエリアをデジタルの力を活かしながら、ヒト、モノ、情報が集まる拠点、新潟の成長エンジンとして活性化させ、このエリアで生まれた活力や成長エネルギーを市内全域に波及させていきたいと思っている。新しい時代の先駆者である皆さん、ともに新潟の明るい未来を切り開いていきましょう」と語っていた。
また新入生誓いの言葉のなかで、情報学部の瀬下采未さんは、情報格差が問題となっていて情報弱者は(災害など)緊急時の対応遅れで被害を受けてしまうといった課題を挙げ、「私はデジタル化に対する不安感をなくし、(すべての人に)ITへの接触機会を増やしてもらうための改善策としてセキュリティ対策に着目、セキュリティエンジニアとしての技術や知識について4年間を通して深めていきたい」などと述べていた。