新潟県津南町が「津南の雪下にんじん」を東京都世田谷区の電力事業者に新幹線を活用して輸送

新潟県津南町は12日、小水力発電で発電した電力を供給することで昨年から協定を締結している東京都世田谷区にある電力事業者、株式会社UPDATERまで上越新幹線を活用して、新潟県湯沢町のJRガーラ湯沢駅から「津南の雪下にんじん」を輸送した。

こうした新幹線輸送の取り組みは、津南町では4回目。これまで、昨年にユリ切花やスイートコーンの輸送などを行っている。

この日は、JRガーラ湯沢駅で雪下にんじん段ボール6箱、計60キログラム分を積み込んだ。段ボールは車内販売の準備室に置かれた。

津南町の桑原悠町長も駆け付け、新幹線に同乗し、東京へ向かった。桑原町長は、UPDATERまで行き、雪下にんじんを届けてPRする。UPDATERでは、生のスティックサラダなどにした試食会が行うという。

生産者の阿部千里さんは、「雪下にんじんは、そのまま生でスティックにんじんで食べてもらいたい。臭みも抜けており、柿みたいだいと言われることが多い。水分量が多く、皮をむくと水がかなり出てくる。普通の人参とは違う」と話していた。

桑原町長は、「津南の雪下にんじんは、人参嫌いの子どもでも食べられる生臭さのない、美味しい人参だ。さらなる知名度の向上、販路の拡大を目指して、新幹線を活用したPRを行った。また、4月末から始まる大地の芸術祭に東京から来てもらえるようPRもしてきたい」と話した。

令和元年に地域の特性が認められ、国の地理的表示保護制度による特定農産物に「津南の雪下にんじん」という名称で登録(GI登録)されている。

地理的表示(GI)とは、農林水産物・食品などの名称で、その名称から産品の産地を特定でき、産品の品質などの確立した特性が産地と結びつているということを特定できる名称の表示をいう。

雪下にんじんを運ぶ津南町の桑原悠町長(中央)

段ボール6箱、計60キロが新幹線に積み込まれた

津南の雪下にんじん

桑原悠町長を見送る津南町の職員たち

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