旧会津街道沿いにある築150年の古民家を使った蕎麦処「古民家cafe 水音の里」
西会津のそば粉を使った手打ち十割蕎麦
陸奥国の会津若松と越後国の新発田を結んだ旧会津街道沿いに、築150年の古民家を使った蕎麦処がある。「古民家cafe 水音の里」だ。懐かさや非日常を感じさせてくれる空間で、西会津のそば粉を使ったもちもちとしてコシと甘みのある手打ち十割蕎麦、有機米のサクサク天丼、古代米おしる粉、そば粉ケーキ、そば湯を使ったそばアイスコーヒーといった料理を堪能しようと、県内外から多くの客が訪れる。
新潟市東区で「めぐみCoffe」を経営しているオーナーの馬場めぐみ氏と、夫で、そば打ちと骨董品の収集が趣味だった夫の健太郎氏が2年前にオープンした。オープンに際し、空き家になった家を地元集落(米倉)の人が存続したいと購入した古民家を改修した。庭内には小川が流れていて、せせらぎを聞きながら思わず舌鼓を鳴らす一品を味わうことができる。また開放的な長い縁側や、庭内に建つ東屋で食事をすることもでき、犬と一緒に来店する人もいるそうだ。
【写真】東屋外観
【写真】東屋内観
【写真】縁側
【写真】店舗外観
オープンキッチンに、「矢沢の間」「昭和の間」も
特徴的なのは、料理や古民家だけではない。広い和室の空間には、あちらこちらに骨董品や、スタッフが自宅で作ったコケ玉が置かれていて、来店客の目を楽しませてくれる。気に入れば、購入することも可能だ。
また、そば打ちの場面を見れるようにと、つい最近、そば打ちのスペースと店内の仕切りをガラス張り(オープンキッチン)にした。
さらに、「矢沢の間」「昭和の間」という独特の空間がある。矢沢の間は、夫婦ともに矢沢永吉さんのファンということからできた空間で、古民家の和室には、矢沢グッズが溢れているほか、天井にはミラーボールが備え付けられていて、まるで違う場所を訪れたような感覚になれる空間だ。なお、こちらでも食事をすることが可能で、矢沢さんのロゴも入った水音オリジナルシャツを着たスタッフがそばを運んでくれる。
【写真】矢沢の間
【写真】ミラーボール
【写真】水音オリジナルシャツ
また2階にある昭和の間は、文字通り昭和を感じさせてくれる懐かしのグッズが所狭しと並べられている。
「矢沢の間、昭和の間と東屋はイベント用に貸し出しも行なっていて、これまでにノンアルコールのカクテル作り、占い、似顔絵などのイベントを行ったことがあります」と馬場さんは話す。なお貸出料金は無料で、そばを食べてもらえるだけでよいという。
【写真】昭和の間
【写真】昭和の間には懐かしいグッズがところ狭しと並んでいる
主なメニュー(価格は税込)
・新発田藩ご膳(献上十割そば、大きめの海老2尾入り天ぷら盛り、焼きおにぎり、新発田名物みそ笹だんご、味噌汁、小鉢、漬物、ミニデザート、珈琲)2,200円
・会津藩ご膳(献上十割そば、大きめの海老2尾野菜数品特製ミニ海老丼、味噌汁、小鉢、会津名物みそコンニャク、ミニ餅、漬物、ミニデザート、珈琲)2,200円
・ざる蕎麦(小鉢付き)780円
・野菜天ざる(日替わりお任せ野菜3〜4種類程の天ぷらと小鉢付き)1,230円
・天ざる蕎麦(海老1尾と季節の野菜天ぷら数種類、小鉢付き)1,460円
・季節の天ぷら盛り合わせ(海老2尾と季節の野菜天ぷら数種盛り)890円
・天丼(味噌汁、漬物、小鉢付き)1,100円
・天丼大盛り1,250円
・海老天丼(大きめの海老4尾、野菜3品。味噌汁、漬物、小鉢付き)1,600円
・ざるセット(ざる蕎麦、ミニ天丼海老付き、小鉢、漬物、味噌汁付き)1,650円
・水音セット(ざる蕎麦、季節の野菜天ぷら、お稲荷さん2個、小鉢、珈琲付き)1,500円
・古代米おしる粉670円
・あんこ餅670円
・きな粉餅670円
・みそ田楽230円
・田舎の揚げ餅390円
・ところてん230円
・そば粉シフォン500円
・蕎麦アイス珈琲500円
・日本清酒(300ml、菊水の辛口か麒麟山のでんから)800円
・ビール中瓶550円
・ビール大瓶750円
・ノンアルコールビール450円
・各ジュース300円
・薬膳茶400円
・そば珈琲400円
・あまざけ400円
・しょうが汁400円
【店舗情報】
住所/新潟県新発田市米倉898番地
電話/0254—28—5250
営業時間/平日11:00〜14:00、土日祝11:00〜15:30
定休日/火曜日・第1水曜日・第3水曜日
オープン時期/3月第3土曜日から12月25日まで
サイト/https://www.instagram.com/mizuotonosato/?hl=ja
※土日祝日の午後2時から3時半まではカフェをオープンする