プレーできるよろこび噛みしめて〜村上野球塾【村上新聞】

創設メンバー9人が揃った村上野球塾

球児のいるグラウンド、今年も

村上市で中学生軟式野球をプレーする選手人口の裾野を広げようと今年度から活動をスタートさせた「村上野球塾」が順調に滑り出し、選手らは溌剌と野球に打ち込んでいる。圏域各地では、少子化などの影響から部活動の部員不足が課題となっており、合同チームの編成などを駆使することで、青少年がスポーツに親しむ機会をつくってきた。生徒の保護者や野球を愛好する地域の有志らは、野球の基礎技術やスポーツマンシップの習得、同世代との交流、高校野球や将来的に地域の野球に関わり、先導していくような人材育成などを鑑み、関係各所との調整をへて同塾を開設。村上第一中学校グラウンドを活動拠点とし現在9人の塾生が所属している。

たくさんの人のおかげで、また野球ができる

昨年まで村上第一中野球部でプレーしていた在校生に加え、少年野球などを経験していない新入生も入塾。学校、地域の有志、保護者らの協力を受けて、基礎練習や体づくりと合わせて、ルールの理解といった初歩まで、のびのびと楽しんでいる。昨年まで部活動としてもプレーしてきた、キャプテンの五十嵐瑛斗さん(3年生)は「昨年、部活の募集停止にはショックを受けたが、たくさんの人のおかげでまた野球ができるので、とても感謝している」とよろこびを語り、「“移動を素早く”と心掛けているが、チームにはムードメーカーもいるので、雰囲気にメリハリがある。高校でも野球を続けたいので、毎日の練習にきちんと取り組みたいです」と、チームの特徴を話す。未経験者ながら、塾活動のほかにキャッチボールなどの自主練習もこなしている木村穂積さん(1年生)は「練習ではいつも足がパンパンになるが、野球はとても楽しい。ルールも周りのみんながわかりやすく教えてくれた。緊張するし、プレッシャーもあるけれど、早く試合をしてみたい」と充実した様子だ。

「野球しようぜ!」〜未経験者歓迎

そんな生徒らの様子に、保護者やその友人の野球経験者・野球ファンらの中には、なかなか試合機会が得られない生徒のために、“野球仲間”になろうという動きもあり、これまでにない間口の広さ、敷居の低さで新しい世代間交流も生まれている。新型コロナ禍の下、様々な人・物・事の在り方が再考される中、新しいようでどこか懐かしさのある概況は、地域の中でできる交流や循環のヒントにもなるのでは、という声もある。同塾では随時新入塾生を募集。入塾資格は、村上市内在学の中学生、または進学予定の小学6年生(12月より)。自校の野球部に所属していても入塾可。未経験者歓迎。年会費は9千円。途中入退会可。
問い合わせは、TEL090(8476)8038、増田寛之塾長へ。

村上新聞2020年7月19日号

村上新聞

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