北陸信越運輸局が佐渡汽船「おけさ丸」の立ち入り検査を実施
夏休みやお盆の帰省客が増えるこれからの時期に合わせ、旅客船の安全点検をしようと、北陸信越運輸局は20日、佐渡汽船株式会社(新潟県佐渡市)の万代島ターミナル(新潟市)を訪れ、「おけさ丸」の立ち入り検査を行った。28日には、株式会社阿賀の里の遊覧ジェット船「イザベラバード」の点検を行う。
同局では、今年は新型コロナウイルスの影響で夏休みの短縮が予想されることから、お盆期間を多客期期間として定め、その前の20日から8月7日までの間を「夏季多客期前安全総点検実施期間」として、救命設備の備え付け状況や事故時発生時における乗客の安全確保、新型コロナウイルス対策など旅客航路事業者に対して自主点検を呼び掛けている。
その一環として、20日は「おけさ丸」に乗り込み、船長に聞き取り調査を行ったり、消火器、消火栓、消火ポンプなどの点検を行ったりした。また、佐渡汽船職員が手すりや自動販売機の消毒を行うところも確認した。
北陸信越運輸局海事部の谷内勝雄首席運航労務監理官は「今日はフェリー船内の救命胴衣や消火器などを点検した。全体的に丁寧にやられていて問題はない。今年は特に新型コロナウイルスの感染防止について強化したが、検温やマスクの着用を全員がしているのでいいことだ。検温器も点検した。これから夏休みで人の往来が増えるので、安心してフェリーやジェットフォイルに乗れるように対応をしてほしい」と話した。
佐渡汽船総務部の土屋亨部長は「国のGotoトラベルキャンペーンと連動して、佐渡汽船独自の佐渡の日帰りツアーなども企画している。乗船客に乗る前に検温をしているし、マスクのない方には佐渡市提供のマスクを差し上げている」と話していた。