新潟県上越市の直江津SCに約2,000坪の世界最大級「無印良品直江津」をオープン
衣食住を展開する「無印良品」の運営会社、良品計画(東京都)は20日、売り場面積約2,000坪の世界最大クラスとなる「無印良品 直江津」を新潟上越市の直江津ショッピングセンター2階にオープンした。
「無印良品 直江津」は食品の拡充に力を入れており、テナントでは同社とのコラボが初となる「スターバックス」、コーヒー豆や珍しい食材やワインなどが並ぶ「カルディコーヒーファーム」、全国の美食のセレクトショップ「久世福商店」が入る。
また、地元のJAえちご上越と連携し、農家から毎日直送される野菜直売所「なおえつ良品市場」を開設したほか、「なおえつ良品食堂」では新潟県妙高市の人気店「とん汁たちばな」監修のとん汁ラーメンを少量で手ごろな価格で販売することなどが特徴的といえる。
同店の林昌宏店長は「通常の当社の『無印良品』の店舗の来店頻度は月に1、2度。この店舗では食のコンテンツが充実しており、地元の人を中心に毎日来てもらいたい」と話す。
食品以外では、「スターバックス」は隣の書店コーナー「MUJI BOOKS」と連携し、ブックカフェとして展開、古本のコーナーもある。また、上越地域は海、山、スキーなどアウトドアが盛んな土地柄であることから、アウトドア用品売り場を強化し、防災でも使える商品を品ぞろえている。さらに、上越市と包括提携を結んでいることもあり、椅子と机がある集会所などに利用できる「Open MUJI」は高校生の勉強や地域住民に開放し、コミュニティを作りたいとしている。
「新型コロナ禍で、ただ来てもらうだけでなく、自分たちから出ていくことも必要」(林店長)として、毎月3と8の付く日に開催される上越市直江津地区伝統の朝市「三・八の市」に同店として、今年5月から1区画で出店している。同社としての全国初の取り組みだという。
また、「MUJI to GO」のロゴがマッピングされたマイクロバスによる上越地域の中山間地への移動販売も、8月の実証実験を経て9月から本格実走開始の予定だ。
林店長は「まずは、足元の商圏を固めたい。そして、新潟市や長野県、富山県など、今まで上越から買い物に行っていた場所から逆に来てもらえればいい」と話している。