えちごユニオン(新潟市中央区)が団体交渉拒否に対する救済を新潟県労働委員会に申し立て
地域型労働組合のえちごユニオン(新潟市中央区)は15日、新潟市内で記者会見を開き、不当労働行為救済の申し立てをしている警備会社トラストセキュリティ24株式会社(新潟市中央区)が団体交渉を拒否していることについて、新潟県労働委員会へ救済の申し立てを行ったことを明らかにした。
えちごユニオンによると、トラストセキュリティ24の警備員として勤務していた50歳代男性が正当な理由がないにもかかわらずに雇い止めとなったと主張。1年単位の有期雇用契約であったものの自動更新付きの契約内容だったことから、雇い止めは不当である訴えている。2020年8月11日から団体交渉を開始し、交渉を重ねてきたが、2021年5月13日の第10回団体交渉でトラストセキュリティ24が交渉打ち切りを宣言してきたという。
えちごユニオンの小山一郎執行委員長は、「約1年団体交渉の拒否をされており、これ以上問題の解決を長引かせないため、第三者に判断をゆだねる判断をした。(他の労働現場においても)不当な雇い止めが行われることがないように、今回の申し立てによって抑止力になればありがたい」と話した。
今後この事案は、労働員会によりえちごユニオンとトラストセキュリティ24の意見聴取の場が設けられ、事案解決に向けた交渉の調整などが行われていくという。