新潟市の小学校で古町地区を学習する授業を実施
新潟市は28日、新潟市立新潟小学校で同校6年生約100人を対象に、市役所職員が古町地区についての授業を行った。
6年生の総合的な学習の一環として実施し、同市政策企画部の増田徹氏が古町地区の歴史や現状、将来のビジョンなどについて講演した。これまで児童たちの地元ともいえる古町地区について他の授業でも勉強してきた児童たちは、増田氏の話にメモを取りながら、熱心に耳を傾けていた。
増田氏は古町地区の歴史について、「古町は360年前の江戸時代にできた街で、堀や通り、小路が作られた。信濃川に並行して5本の堀が作られた。明治時代には新潟港が発展した。1955年に新潟大火があり、堀が埋め立てられ、道路になった」と説明した。
また、古町地区の現状について、万代地区と比較しながら、「古町の居住人口は最近は減っており、高齢化率も31.1%と全国平均の27.7%よりも高い。古町の空き店舗も増えており、訪れる人も年配の人が多い。一方、万代の人口は年々増加して、高齢化率も20.5%と低い」と話した。
最後にビジョンとして、「古町は大和や三越が閉店した一方、市役所が入ったルフルができるなど、転換期になっている」と話していた。