東北電力ネットワーク株式会社新潟電力センター(新潟市中央区)がカラスの巣の撤去作業を公開し、巣発見時の情報提供を呼びかけ
東北電力ネットワーク株式会社新潟電力センター(新潟市中央区)は21日、カラスが作る電柱上の巣を撤去する模擬作業を公開した。5月にかけてカラスの巣作りが多くなり、停電を引き起こす原因となることから、巣を発見した時の情報提供を県民に呼び掛けた。
カラスの巣の撤去作業を公開したのは、新潟市東区の東北電力ネットワーク紫竹変電所構内。同社が作業訓練を行う施設で、今回は模擬作業を報道関係者に公開した。2人の作業員が高所作業車に乗り、電柱上に設置したカラスの巣を撤去。電線や金具などには一切触れずに作業を行う「間接活線工法」により、安全面に配慮した作業を進めていた。
模擬で行った撤去作業には、実際の撤去作業で採取したカラスの巣を使用。カラスの巣は木の枝のほか、針金製のハンガーが含まれていた。カラスは巣作りにおいて、針金類を好む習性があり、そのような金属類が電柱の金具や電線と接触することで停電を引き起こす場合があるという。
カラスは3月から5月にかけて巣作りが多くなる。2021年の撤去個数は新潟県全体で6,452件、停電が発生した件数は18件に上った。東北電力ネットワーク新潟電力センター管内においては、一日に25件前後の巣を撤去し、停電事故を防止に努めているという。
新潟電力ネットワークの相馬隆典副長は、「(電力の)安定供給を果たすべく頑張っているが、どうしてもお客様からの連絡を頼りにしている部分が多数ある。早急に駆け付けるよう対応していくので、東北電力ネットワークのホームページやフリーダイヤル(0120-175-366)に情報をいただきたい」と県民への協力を呼び掛けた。