ことぶき寿司が、イタリアンシェフ監修の「寿司に合うデザート」を提供

イタリアンレストラン「フィオリータ」の田村崇オーナーシェフと、enn株式会社の堀口太志代表。2人はお互いの店の常連同士だという

新潟県内で「ことぶき寿司」などを展開するenn株式会社(新潟市江南区)は7月末、先日発表された「ミシュランガイド新潟」ピブグルマンにも選ばれたイタリアンレストラン「フィオリータ」(新潟市中央区)とコラレーションボした寿司に合う本格デザートの提供を開始した。現在、新型コロナウイルス感染症の影響で飲食業界の経営が悪化するなかでの寿司とイタリア料理という異色のコラボは、自店だけでなく他店・他社を巻き込み一緒に飲食業界を盛り上げることを目標としている。

今回のコラボレーションで提供されるデザートは「ほうじ茶のカタラーナ」、「季節フルーツのクリームチーズムース」の2種類。価格はどちらも380円(税別)。

ほうじ茶のカタラーナは、ほうじ茶の香るカタラーナアイスは寿司にも良く合いながらも食後の口の中をさっぱりとさせてくれる。また、上に添えられたクッキーと、時間とともに少しずつ溶けていくアイスの食感の変化が楽しい。

季節フルーツのクリームチーズムースは、爽やかなメロンに濃厚なクリームチーズが添えられた一品。季節ごとにフルーツを旬のものに変化させることを考えているそうだ。

手前「ほうじ茶のカタラーナ」、奥「季節フルーツのクリームチーズムース」

田村シェフは来店客が寿司を食べるなかで「重すぎず、もうちょっと一皿手が伸びるようなデザートにするため、甘さではなく食感や口当たり、お茶に添えられるようなものをコンセプトに考案した」と語る。提供される際にも、例えばデザートに添えられるクリームチーズはその店で作られるなど、まさに「本格的」なこだわりで、調理スタッフには田村シェフ直々の講習を3回に渡り行ったという。

 

デリバリーだけでなくコラボもwithコロナ時代の新しい手法?

コラボのきっかけはennの堀口太志代表が今年3月、行きつけのお店であり、イタリアンレストラン「フィオリータ」の田村崇オーナーシェフと今回の新型コロナウイルスの影響について話しあったこと。

当時、フィオリータは新型コロナウイルスの影響により1ヶ月ほどほぼ休業状態にすることを予定していた時期で、この期間を利用し本格デザートを考案することにした。また、それまで、ことぶき寿司ではカットフルーツやメーカーから示された簡単なデザートしか提供していなかったが、堀口代表も本格的なデザートを提供したいと考えていたという。こうしたこともあり、コラボすることになった。

堀口代表は今回のコラボについて「うちでスイーツを食べていただいたお客様が田村さんのお店の存在を知って、行ってもらえたらお互いによい。同業、異業種がこういうコラボレーションをしながらやっているというのを情報発信できたらと思う。それで、同じように苦しんでいる人たちも自分たちだけでなんとかするのではなく、手を組んでやれる方法が見つかれば、状況は変わると思う」と話す。また今後さらなる展開を行っていくことも構想しているという。

一方、田村シェフは、飲食業界の新型コロナ対策として話題に挙げられるデリバリーサービス「Uber Eats(ウーバーイーツ)」に言及しつつ、「Uber Eatsは店側の利益が3割ほどで価格は高く設定せざるを得ないし、利用者にも手数料がかかる。それだけの価格になるのならお客様に還元したほうがよい」と語った。

【関連リンク】
ことぶき寿司 公式webページ
https://www.kotobukisushi.com/

フィオリータ 公式webページ
https://fioritaniigata.wixsite.com/mysite

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