野田佳彦元総理が新潟県新発田市で講演

前衆院議員で、現在、立憲民主党新潟3区総支部長をつとめる黒岩宇洋(たかひろ)氏の幹事総会が新潟県新発田市で開催され、野田佳彦元総理が講演した。

野田元総理は冒頭、黒岩氏との関係について「私が内閣総理大臣をつとめていた2012年に黒岩さんの最初のお子さんが生まれたが、(私が)名付け親。黒岩パパが政治的に安定するまで、その間、責任を持って応援しようという思いで今日もやってきた」などと紹介していた。

また自身が総理時代に行なったロシアのプーチン大統領との首脳会談の逸話(プーチン大統領の遅刻、交渉相手を試す手法)を紹介。続けて、安倍政権が、ロシアのクリミア半島併合後、北方領土返還を念頭に、ロシア経済分野協力担当の大臣を配置するなどロシアに妥協したことなども、ウクライナ侵攻の一因になってしまったと指摘。「今回の夏の参院選は、安倍・岸田外交の失敗を手厳しく指弾しなければいけないと思っている」などと語っていた。

また総会には、今夏に行われる参院選に新潟県選挙区から立憲民主党公認で立候補予定の森裕子参院議員も出席。森参院議員は「いま国会でやらなければいけないことは物価高から国民生活を守る予算(編成)。我々も具体的な予算を提案し岸田総理に訴えたが、聞きっぱなし」と話し、続けて、「野党は舐められている。理由は黒岩さんのように捨て身で内閣を追求する国会議員が昨年の衆院選で狙い撃ちにされ、残念ながら議席を失ってしまったから。黒岩さんも狙われた。辻本(清美)さんも狙われた」などと語っていた。

予算委員会で政権を追求してきた経験を持つ黒岩氏も「(昨年の衆院選後)予算委員会で厳しく追及していた人間が落選している趣旨の記事があった。記事はネットでも出回り、そうなると野党議員も怖気ついてしまう。予算委員会に出ようという人もいなくなった」などと語っていた。

続けて、「政策提案型の野党、追及型の野党という言葉が馴染んでいると思うが、こうした言葉が生まれたのは5年前に希望の党ができてから。それまでそんな言葉はなかった。なぜなら野党はどちらもやっていたから。政策提案も追求もしていた。片方しかやらない野党は職務怠慢。(政権サイドの)不祥事の追求や政治姿勢の追求能力、つまり(野党の)行政監視機能の能力が落ちたら、政権、権力はどこに行き出すかわからない」と語っていた。

野田佳彦元総理

左から野田佳彦元総理、黒岩宇洋氏、森裕子参院議員

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