新潟県佐渡市内でホテルを経営する有限会社花月ホテルが破産申請へ、新潟県内における39件目の新型コロナウイルス関連破たん
株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、有限会社花月ホテル(佐渡市、設立1953年、資本金600万円、佐藤淳子社長)は、18日付で貼紙を出し、事後処理を五十嵐広明弁護士(伊津・五十嵐法律事務所、新潟市中央区)に一任し、破産の準備に入った。負債総額は約1億円だが、今後上振れする可能性がある。
当初は料亭として創業していたが、その後ホテル業にも着手し、1953年8月に法人化。佐渡市の両津港からアクセスが良く、加茂湖を一望できる場所に立地し、広い客室や新鮮でボリューム満点な食事などで、観光客のほかビジネス客の取り込みも行い、2005年2月期は約8,000万円の売上高を計上していた。
しかし、景気悪化や佐渡島内への観光客減少に加え、新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛などの影響で、集客はより一層冷え込み、2021年2月期の売上高は約800万円に減少、採算面の悪化で資金繰りも限界に達し、今回の事態に至った。
新潟県内における新型コロナウイルス関連破たんは39件目となる。