東北電力株式会社新潟支店に新たに榎本隆克支店長が就任、「(県民に)直接話を聞く機会などを作っていきたい」
東北電力株式会社新潟支店(新潟市中央区)は26日に新潟市内で記者懇談会を開催し、1日付けで新潟支店長に就任した榎本隆克支店長があいさつに立った。
榎本支店長は山形県鶴岡市の出身で、1987年に横浜国立大学を卒業し東北電力へ入社。これまで、火力原子力本部燃料部副部長や秘書室課長、発電・販売カンパニー燃料部長などを歴任してきた。
懇談会で榎本支店長は「新潟県への勤務は初めてだが、燃料調達関連で東新潟火力発電所(新潟県聖籠町)などに赴く機会は多くあった。当社にとって新潟県は、管内最大の生産拠点であり販売拠点でもある重要な地域。前支店長が築いてきた信頼関係をより強固なものとするため、私自身を身近な存在と感じてもらえるように各地に足を運び、直接話を聞く機会などを作って双方向にコミュニケーションをとっていきたい」と話した。
またカーボンニュートラルの取り組みについても、佐渡市や粟島浦村での再生可能エネルギー導入に向けた「新潟県自然エネルギーの島構想」への協力や、新潟東港におけるバイオマス発電、世界最高水準となる熱効率を誇り12月の営業運転開始を目指す上越火力発電所などを話題に挙げながら「当社の全体的なカーボンニュートラルの取り組みのなかでの、新潟の大きな位置づけも強調していきたい」と語った。
一方で、燃料価格の高騰を背景とした電気料金の値上げに関しては「当社における一般家庭のモデル料金も過去最高水準となっている。(これ以上の値上げを防ぐために)徹底した燃料調達コストの削減や、会社全体の構造的なコスト削減などに努めていく」(榎本支店長)と話す。なお、榎本支店長によると「(これ以上の値上げは)現時点では検討していない」という。
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