新潟県の花角英世知事と新潟・三条・佐渡ブロックの市町村長が懇談会を開催

左から、新潟市の中原八一市長、新潟県の花角英世知事、三条市の國定勇人市長、佐渡市の渡辺竜五市長

新潟・三条・佐渡ブロックの市町村長が知事へ要望

新潟県は6日、県内各地域の現状と課題を共有し、県と市町村の連携を進めるための懇談会を開催した。懇談会には花角英世知事と新潟市の中原八一市長、三条市の國定勇人市長、燕市の鈴木力市長、加茂市の藤田明美市長、田上町の佐野恒雄町長、弥彦村の小林豊彦村長、佐渡市の渡辺竜五市長のほか、県の新潟・三条・佐渡の各地域振興局長も参加した。

懇談会では主に地域医療や公共交通、農業や観光を含めた地域経済の課題が多く提示されたという。特に地域医療に関しては、県立吉田病院の問題や、佐渡における医師の不足が話題に上がった。

三条市の國定市長は「新型コロナウイルスの影響を受けている地場産業に手当をしていかなければいけないという点と、こうした状況の中で消費行動や企業が商品を選ぶプロセスの変化に対応できる新たなビジネスモデルのあり方について、県の支援の策を考えていただけないか具体的に話した」という。

佐渡市の渡辺市長は「佐渡の市民が安全安心に医療を受けることができる体制作りについて、県にはお力添えをいただきたい」と語った。

新潟市の中原市長は「現在PCR検査の体制強化について県の方で取り組んでいただいているが、感染の疑いのある人や不安のある人もまだまだ多く、引き続き検査体制の拡充をお願いした。また、県内の各市町村が感染予防に打ち出す中で、県と協力していくことでさらに効果が上がると思う」と新型コロナウイルス対策を中心に話した。

お盆休みの帰省に対して注意喚起

お盆の帰省に関して注意喚起を行う花角知事と中原市長

新型コロナウイルス感染症が広がる中でのお盆休みを迎えることに関して、新潟県と新潟市から具体的な注意喚起もなされた。

花角知事は、県では移動の規制を行わない一方で、移動先での行動を十分気をつけてほしいと呼びかけた。具体的には、食事においては大人数にならずに十分距離をとることや飲酒を伴う食事を避けるようにしてほしいという。また、家の中でもマスクを着用することや、手指やドアノブなどの洗浄と消毒など、感染予防の基本を徹底することが重要だと語る。また一方で、発熱など風邪に似た症状のある人や、感染リスクを抑えられない人の往来は自粛してほしいと呼びかけた。

お盆前の期間中、新潟駅で注意喚起が行われる

加えて新潟市では、8日から12日までの5日間新潟駅で帰省した人を対象に注意喚起を行うという。具体的には、新潟駅新幹線改札口付近にて注意事項ポスターの掲示と、帰国者・接触者相談センターの案内リーフレットの配置を行う。さらに、サーモグラフィも設置することで任意で体温測定ができるようにする予定である。これは発熱が確認された際には入場を禁止するというものではなく、帰省した人が自らの健康状態を把握できるようにするものであるという。

また、花角知事は医療関係者へ対する誹謗中傷に対し「新型コロナウイルスの感染は誰しもに可能性があり、そういった感染者や医療関係者への誹謗中傷は止めていただきたい」と話した。

 

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