佐渡汽船株式会社(新潟県佐渡市)が今年度の直江津―小木航路の運航を開始

佐渡汽船株式会社(新潟県佐渡市)は29日、今年度の直江津―小木航路の運航を開始した。

ゴールデンウイーク初日となったこの日、佐渡汽船は直江津港(新潟県上越市)、小木港(新潟県佐渡市)など佐渡汽船の全4ターミナルで歓送迎イベントを実施した。

このうち、佐渡汽船直江津港ターミナルでのセレモニーには、佐渡汽船の尾渡英生代表取締役社長、上越市の中川幹太市長などが参加したほか、上越市で活動する太鼓集団、保倉川太鼓のメンバーが演奏を披露した。

尾渡代表取締役社長は「今年初めてとなる。今日から多くの方が移動され、観光を楽しまれる。ぜひ上越市や佐渡市の魅力を日本中、世界中に発信してもらいたい。それがまた人を呼ぶので、大きな輪になることを希望している」と挨拶した。

また、中川市長は「市は上越市を通年観光の拠点とし、春日山、直江津、高田に来てもらい、ここから佐渡、妙高、糸魚川という広域観光ルートを作り上げていきたい。佐渡に行った帰りには、上越市にも寄ってもらいたい。いずれはカーフェリーを運航してもらいたいとも思っている」と話した。

佐渡汽船は経営改善を図るため、小木―直江津航路で従来の高速カーフェリー「あかね」からジェットフォイル「ぎんが」に変更し、昨年4月末に就航させていた。「あかね」は片道100分かかったが、「ぎんが」は片道75分で佐渡まで行くことができる。

佐渡汽船によると、この日の8時55分出発便には約130人が乗客したという。改札が始まると待合室ロビーには多くの利用客が訪れ、行列ができるほどだった。

なお、佐渡汽船は経営不振から3月31日付けで、株式会社みちのりホールディングス(東京都)傘下に入っており、それ以来初の直江津―小木航路の運航となる。

改札口では利用客が行列を作った

佐渡汽船株式会社の尾渡英生代表取締役社長

上越市の中川幹太市長(左)

保倉川太鼓のメンバー

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