お盆の風習「灯篭」【(株)佐渡テレビジョン】
両津の一部の地域では今この時期ならではの光景が見られます。ここ北小浦の一部の家の前に飾られているのは、この地域一帯で古くから続く「とうろう」と呼ばれるお盆の飾りです。
その家で亡くなった方がいると霊が迷わず帰れるように、3年はお盆前にこの灯篭を立てるそうです。また、新盆の家では特に大きな灯篭が立てられます。
地域のおばあちゃんたちによるとこの三角の形をした灯篭はあるものを模しているのだといいます。
杉の葉がついている部分が頭。縄が巻き付いているのが胴体、そして横長に伸びる竹が腕、垂直に伸びる竹が足と人を形どっているそうです。
花々や折り紙などで飾られる他、夜になると提灯なども灯されこの地域に残る大切な風習として今でも受け継がれています。
なお、ここ北小浦の他にも歌見、浦川などでも同様の灯篭がお盆の終わり頃までは飾られるということです。