(株)オーシャンシステム(新潟県三条市)が2021年3月期第1四半期決算(連結)を発表、増収増益に
スーパーマーケット「チャレンジャー」などを展開する株式会社オーシャンシステム(新潟県三条市)は12日、2021年3月期第1四半期決算(連結)を発表した。売上高169億2,900万円(対前期同期比13.2%増)、営業利益4億7,800万円(同42.4%増)、経常利益5億200万円(同39.9%増)、親会社株主に帰属する純利益3億2,300万円(同30.2%増)となった。「巣ごもり消費」の影響で内食需要が拡大したことから、増収増益となった。セグメント別の経営成績は以下の通り。
【スーパーマーケット事業】
スーパーマーケット事業「チャレンジャー」は小中学校などの休校や緊急事態宣言発令下での外出自粛の要請に伴う外食の減少などにより、内食需要が大幅に増加し、特に麺類やパスタ、レトルト食品などの加工食品、同社の特色である業務用商品や生鮮食品はまとめ買いも多く、客単価が上昇した。経費面では、来店者の過密防止の観点から、チラシなどの販促活動を自粛したことにより、広告宣伝費が減少した。以上の結果、セグメント売上高は63億1,400万円(前年同期比10.7%増)、セグメント利益は2億8400万円(同126.6%増)と利益が大幅増となった。
【業務スーパー事業】
飲食店の営業自粛やイベントの中止に伴う関連事業者への売上の減少はあったが、巣ごもりなどによる内食需要の高まりから、一般消費者の利用頻度が大幅に増え、一部の商品では供給が追い付かず欠品や品薄状態となるほど売上高が伸びた。以上の結果、当期間のセグメント売上高は75億4,000万円(前年同期比25.2%増)、セグメメント利益は3億2,300万円(47.6%増)と大幅増となった。
【弁当給食事業】
コロナ禍において、テレワークの導入や休業などにより顧客事業所の稼働が抑制されたため、事業所向けの宅配弁当の販売職数は減少したことなどから、セグメント売上高は18億8,000万円(前年同期比3.2%減)、セグメント利益は(同53.1%減)と大幅減益となった。
【食材宅配事業】
福祉施設などへの食材販売を行う「ヨシケイキッチン」の契約施設数は順調に増加した。一般向け食材セット「すまいるごはん」についても、ポスティングなどの宣伝活動に重点を置き、内食需要の増加もあり、食材セットの販売数は前年を上回った。しかし、利益面は青果などの原材料価格の上昇と販売費の増加により、前年同期を下回った。以上の結果、セグメント売上高は11億7500万円(前年同期比9.1%増)、セグメント利益は4,400万円(同19.5%減)と増収ながらも減益となった。
【旅館、その他事業】
緊急事態宣言に伴う飲食店舗への営業自粛要請、県外への移動制限や外出自粛要請の影響により、セグメント売上高は1,800万円(前年同期比88.4%減)、セグメント利益は△7,300万円(前年同期のセグメント利益は△1,200万円)と大幅減収でセグメント損益は損失となった。
2021年3月期の通期業績予想は、売上高652億1,000万円(前年同期比5.2%増)、営業利益11億1500万円(△12.8%)、経常利益11億7800万円(△15.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益6億8,000万円(△18.6%)と増収減益を見込んでいる。