新潟県が「新潟県文化祭2020」の開幕式を無観客で開催
新潟県は20日、「新潟県文化祭2020」の開幕式を新潟市の新潟県民会館大ホールで開催した。同文化祭は50年の歴史があるが、今年の開幕式は新型コロナウイルス感染症対策のため、報道などの関係者以外は無観客で行われ、当日の様子はYouTubeに県が開設した「新潟ステージチャンネル」で動画配信される。
コロナ禍で文化、芸術活をしている人の発表の場が減っていることなどから、今年の文化祭はプロ・アマチュアを問わず、音楽やダンスのほか、スライドショーによる写真、絵画などを動画作品として配信する。開催時期は20日から12月31日まで。
当日は、新潟ゆかりの演奏家が次々と登場した。ヴァイオリンの奥村愛さん、チェロの奥村景さんが2人揃って録画映像で登場したが、ソプラノの鈴木愛美さん、大太鼓の鼓童(大太鼓・見留知弘さん、笛・野仲純平さん)、三味線の史佳Fumiyoshiさん、尺八(鯨岡徹さん)と筝(藤崎浩子さん)の薫風之音(くんぷうのおと)が順番にステージに立ち、会場で演奏を披露した。
開幕式の冒頭で挨拶した新潟県の花角英世知事は、「新型コロナウイルスの影響で活躍の場が減っている演奏者たちの文化、芸術の支援をインターネットを活用して、魅力を発信してく。新潟ステージチャンネルを活用し、12月20日にはライブ配信を行い、全国や全世界に発信する。文化、芸術は心の潤いの源泉であり、本県の魅力でもある。その火を消すことのないように、県としても取り組んでいく」と述べた。
なお、11月15日には第18回新潟県障害者芸術文化祭ステージ発表が行われるほか、12月20日には新潟県文化祭2020ステージ公演が開催される。