北陸農政局の岩濱洋海新局長が就任記者会見を実施
3日付けで、新潟県、富山県、石川県、福井県を管轄する農林水産省の地方支分部局である北陸農政局の局長に就任した岩濱洋海新局長が20日、就任記者会見を新潟県庁で開き、今後の抱負などを語った。
岩濱新局長は昭和37年2月16日生まれの58歳で、富山県出身。新潟大学大学院農学研究科修了し、在学中は農業経営を学んだ。岩濱新局長は「理系だが、文系のようなことをしていた」と笑う。昭和61年に農林水産省入省し、35年間はほぼ東京勤務で、6年間タイに在住したこともあるという。今回が初めての地方勤務となった。
岩濱新局長は2点課題があるとして、「1点目はコロナ対策についてだ。農業や外食産業に影響が大きい。新潟でも肉がとりわけ厳しい。需要者である外食産業に影響が出ているためだ。農産物の需要を見極めていきたい」と語った。
また、2点目は農業の担い手の問題とし、「新潟県は水田が中心だが、これかは多角化していかないと若い人がやりたがらない。園芸や畜産など儲かる農業の支援を展開していきたい。水田は高齢化が進み、後継者もいない。一方で、スマート農業やほ場の大区画化など効率の高い農業をサポートしていきたい。若い担い手を増やしていきたい」と話した。