合資会社多田金(新潟県上越市)の破産手続開始が決定、90年代まで日本で最初にレコードを取り扱った店の一つを運営

株式会社東京商工リサーチ新潟支店によると、合資会社多田金(新潟県上越市、多田新代表)は8月6日、新潟地裁高田支部より破産手続開始決定を受けた。破産管財人には、白鳥良一弁護士(馬場秀幸法律事務所、上越市)が選任された。負債総額は、推定1,000万円。

安政2年に西洋小間物・タバコといった生活用品の小売業を皮切りとして創業、1910(明治43)年にコロムビアがレコード会社を設立した際に、日本で最初にレコードを取り扱った店の一つとして、1949年3月には合資会社多田金として法人設立され、レ コード・楽器などの販売を事業としていた。

「レコードの多田金」として、上越市内のほか、柏崎市、長野県上田市にも店舗を出店して事業を拡大。1994年6月には株式会社タダエンターティンメントを設立して事業を移管、その後、合資会社多田金は不動産管理業務を行なうのみとなっていた。

しかし、事業主体であった(株)タダエンターティンメントは、主力のレコード・CDの販売不振が影響し、2017年7月3日に新潟地裁高田支部に破産を申請(負債約8,000万円)して事業を停止(2018年6月4日破産手続廃止)。

(株)タダエンターティンメント所有の不動産が、差押えの後、競売で第三者の所有となるなど清算が進むなかで、今回の措置となった。

こんな記事も

 

── にいがた経済新聞アプリ 配信中 ──

にいがた経済新聞は、気になった記事を登録できるお気に入り機能や、速報などの重要な記事を見逃さないプッシュ通知機能がついた専用アプリでもご覧いただけます。 読者の皆様により快適にご利用いただけるよう、今後も随時改善を行っていく予定です。

↓アプリのダウンロードは下のリンクから!↓