新潟県佐渡市の狂犬病予防集合注射会場で、誤って飼い主に刺さる事故が発生
新潟県佐渡市の市役所本庁舎前にある狂犬病予防集合注射の会場において8日、狂犬病予防注射の際に使用する注射針が誤って犬の飼い主の手指に刺さる事故が発生した。
事故は10日、飼い主から市への電話連絡により判明。現在、飼い主は市内の病院を受診し、塗り薬を処方され経過観察となっているという。狂犬病予防集合注射は、新潟県獣医師会佐渡支部の協力のもとに実施しているが、今回の事故は、獣医師の判断により、飼い主が飼い犬を抱きかかえながら予防注射を接種する際に発生したものだという。
なお、狂犬病ワクチンの健康への影響については、日本の狂犬病ワクチン(国からの製造承認済)は、病原性が弱いウイルスを鶏胚初代培養細胞において増殖させ、さらに薬剤を使ってウイルスの感染症をなくした(不活化)ワクチンであり、万一体内に入ったとしても感染症はないという。
市は、新潟県獣医師会佐渡支部に対し、「今回の事故について会員へ周知するとともに安全管理の徹底についてあらためて要請した。このたびは、ご本人にご心配、ご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げる」としている。