拉致問題を追い続けてきた元産経記者の阿部雅美氏が新潟県長岡市で講演
の「拉致とメディア」をテーマにした講演会が23日、新潟県長岡市で開催された。主催は阿部雅美氏特別講演会実行委員会、後援は新潟世日クラブ長岡支部。
阿部氏は1948年東京生まれ、72年早稲田大学政経学部を卒業し、産業経済新聞社に入社。社会部、シンガポール特派員、東京・大阪の両本社の社会部長、サンケイスポーツ編集局長、東京本社編集局長、常務取締役、産経デジタル初代社長などを歴任した。また96年に長期連載「未来史閲覧」で、97年に「日本人拉致疑惑~17年を経た2件のスクープ『アベック連続蒸発』→『横田めぐみさん』」で新聞協会賞を2年連続で受賞している。
拉致問題の解決は、被害者家族の高齢化も進み、急務となっているが、その拉致問題を大きくクローズアップさせるきっかけになったのが、捏造、虚報とまで揶揄された阿部氏の1本の記事だったという。
こうしたなか、阿部氏は、メディアとして事実を伝えきれなかった無念さなどを語り、「新潟には特別な思いがある。これからは家族としての気持ちを持って行動したい」などと語っていた。