株式会社雪国まいたけ(新潟県南魚沼市)が2022年3月期決算(連結)を発表、販売単価の減少などで減収に
株式会社雪国まいたけ(新潟県南魚沼市)は12日、2022年3月期決算(連結)を発表した。
収益470億8,100万円(前年同期比8.4%減)、営業利益49億7,500万円(前年同期比36.4%減)、税引前利益45億6,400万円(前年同期比35.9%減)、当期利益29億9,100万円(前年同期比36.9%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益29億8,900万円(前年同期比37.0%減)、当期包括利益合計額29億6,500万円(前年同期比38.9減)となった。
セグメント別の売り上げは以下の通り。
まいたけ事業
まいたけが持つ機能性を訴求するため、前期から継続して元気に健康を維持する「打ち勝つ!」 と、ヘルシーで楽しくおうちごはんを楽しむ「家活!」の2つの想いを込めて「雪国まいたけでうちかつ!」キャンペーンを実施した。また、豊富な製品ラインアップを活かした製品戦略の展開や他食品メーカーとの共同企画による食べ方の提案、西日本向けテレビコマーシャルの放映などを実施した。販売量は前年並みとなったが、競合他社の増産もあり販売単価は前年を下回った。この結果、まいたけ事業の売上収益は187億3,200万円(前年同期比6.2%減)となった。
エリンギ事業
生産品質の向上による安定した供給の実現に加え、消費者が手間をかけずにすぐに使える利便性の高いスライス製品の投入や、お値打ち商品として大量目製品のリニューアルを実施するなど製品ラインアップの拡充を図ったが、販売量および販売単価ともに前年比微減となった。この結果、エリンギ事業の売上収益は 31億6,100万円(前年同期比7.5%減)となった。
ぶなしめじ事業
青果市況と市場の動向を注視しながら、需給バランスに応じて1株製品と2株製品といった量目が異なる製品を活用し柔軟な製品投入を実施した。販売量は前年を上回ったが、販売単価は前年を下回った。その結果、ぶなしめじ事業の売上収益は63億2,800万円(前年同期比7.2%減)となった。
その他の茸の事業
株式会社三蔵農林(岡山県)のマッシュルーム、瑞穂農林株式会社(京都府)の本しめじなどが前期売上収益を上回った。その結果、その他の茸事業の売上収益は37億9,900万円(前年同期比0.2%増)となった。
その他
その他の売上収益は、主に健康食品の販売および瑞穂農林が取り扱う培地活性剤の販売によるもので、培地活性剤の製造および販売量が減少した。この結果、その他の売上収益は、4億2,200万円(前年同期比22.8%減)となった。