ダイニチ工業株式会社(新潟市)で早くも冬物製品の出荷が始まる
家庭用石油ファンヒーター最大手のダイニチ工業株式会社(新潟市)では、早くも冬物製品の出荷が始まっている。25日、新潟市南区の和泉物流センター(新潟市南区)では、この日発売となった新製品(後述)の出荷が行われたほか、中之口工場(新潟市西蒲区)、協力倉庫からも出荷されていき、今日だけで1万台弱の製品は家電量販店などに向けて出荷された。
同社では製品の設計から組立、検査にいたるまで、すべて新潟の工場で行なっている。製造する製品(家庭用石油ファンヒーター、加湿器)は季節製品だが、1月から8月は必ず売れる製品を計画生産しているほか、9月から1月には注文数に応じて受注生産するなど、真夏も含めて1年中、季節商品を生産している。
下の表の通り、この生産体制だと夏が近づくにつれて在庫数が増えていくことになるが、同社では、「継続的な生産で品質が安定すること」「季節ごとに従業員を増減させる必要がないこと」「協力工場の経営の安定につながること」から20年以上、この体制を継続している。また、在庫が常時あることから、急な注文にも対応できるメリットもあるという。
一方、25日に発売した家庭用石油ファンヒーターは、「よりわかりやすく」を追求し改良した10機種を含む全12タイプ(29機種)。
同社が実施した「お客様アンケート」で、2019年度の石油ファンヒーター購入者のうち50代以上が占める割合は70.3%と、2014年度に比べ15ポイントも増加していたことから、幅広い年代の人にとって「よりわかりやすい」ことを重視し、操作ボタンや表示部の視認性と操作性を向上させたという。