新潟県の花角英世知事が定例会見「観光は隣県での連携にメリットある」
新潟県の花角英世知事は26日、新潟県庁で定例会見を開き、新型コロナウイルス感染症およびインフルエンザの流行に関する見解や、国のGoToトラベルキャンペーンに関することなどへの考えを述べた。
新型コロナウイルス感染症について
新型コロナウイルス感染症については、「8月19日に4人の感染者が出たので、2週間で6人未満という注意報解除の条件を満たすのは先になる。8月中は難しいだろう。9月に入ってからの判断になるだろう。お盆休みについては、8月8日から16日とすると、前半は落ち着いている。今日も含めて4日間はゼロが続いている。後半はもう少し経ってからだろう。9月の初めを見てからになる。また、これまでの県の対応について、検証作業を進めている。9月半ばに公表したい」と話した。
インフルエンザの流行期での県の対応について
また、冬のインフルエンザの流行期での県の対応については、「まもなく流行期が来る。医療現場の対応が課題になるが、新型コロナウイルスとの合わせ技の厳しい状況になることが懸念される。昨日、長岡の首長との懇談会でもその話が出た。インフルエンザワクチンの接種についてだが、これは国の方でコントロールするものだが、生産計画を立てて準備してほしいことと、どう配分するかを国の方で検討してほしいとお願いしている。個人にも受けてもらいたい。ある市町村では、全員に予防接種の補助金を出すといっていた。県としても、予防接種の補助も検討しなければならないかもしれない」と述べた。
国のGoToトラベルキャンペーンが1カ月経過したことについて
一方、国のGoToトラベルキャンペーンが1カ月経過したことについて、「総じて効果が出ていると聞いている。県の宿泊キャンペーン第1弾は完売したが、第2弾はそれほどでもない。1万5,000円以上になると、GoToトラベルキャンペーンの方が割引率が高く、お得になる。8月は単価が高いので、GoToトラベルキャンペーンの方に流れているのでないかと考えている。宿の関係者からは感謝しているという声もあるので、効果はまちがいないところだ」と話した。
観光での隣県での連携について
また、観光施策について、「第1弾のキャンペーンで県内に旅行をしたので、一服感がある。福島県や山形県などの隣県で連携するのも相互にメリットがあると思う。秋は旅行シーズンなので、10月、11月には実施していけたらいい。東京発着の観光商品はもう少し様子を見た方がいいというのが個人的な考えだ」と話した。