岩塚製菓株式会社(新潟県長岡市)が2022年3月期決算(連結)を発表、旺旺グループの配当金などで経常黒字に

岩塚製菓株式会社(新潟県長岡市)は13日、2022年3月期決算(連結)を発表した。

売上高180億4,396万6,000円、営業利益△3億2,686万3,000円(前年同期比は1億8,113万6,000円の利益)、経常利益14億1,245万5,000円(前年同期比51.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益8億2,807万2,000円(前年同期比58.7%減)となった。

売上高については、前年同期間を今期の収益認識会計基準に引き直して比較すると、180億4,300万円(前年同期比1.5%増)と増収だった。

損益面においては、営業利益は前期の工場2棟新設に伴う減価償却費などの固定費負担が重かったほか、燃料や原料資材などの大幅な価格高騰が利益面を押し下げ、営業損失を余儀なくされた。経常利益に関しては、岩塚製菓が株式を保有するWANT WANT CHINA HOLDINGS LIMITED.(旺旺グループ)からの株式配当金15億2,000万円を営業外収益の受取配当金に計上している。

開発部門においては、顧客に感動してもらう商品づくりを使命と考え、「バンザイ山椒」「バター餅」などの新商品を発売し好評を得た。また、米菓の範ちゅうを拡大した新機軸商品の開発に着手しており、ぬれおかきをチョコレートでコーティングした「チョコロモ」や米粉のクッキー「スノーカ」を子会社の株式会社新潟味のれん本舗(新潟県長岡市)において試験販売した。

製造部門では、引き続き主力商品を主体とする集中生産や品質の安定化に注力し、製造原価の低減に努めた。新工場の稼働に合わせ省力化投資を進め、省人と人員の流動化を図り生産の平準化に力を入れている。

新工場「BEIKA Lab」の稼働により、新たな開発商品の製造やもち商品の生産能力増強を進めており、新長岡工場に子会社向け商品の生産を集中している。

営業部門では、国産米100%使用を強みとした岩塚製菓グループ全体でのブランド力の発信を強め、「日本のお米100%使用」として品質をアピールするとともに、特にもち商品に集中して販売強化を図った。

また、株式会社田辺菓子舗(新潟県加茂市)の営業力強化に取り組み成果を上げているほか、長岡市の交流施設「ここらて」のオープンに際し、直売店を里山元気ファーム株式会社(新潟県長岡市)で出店するなど、グループ全体での販売力強化に努めている。

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