北陸ガス(新潟市中央区)が2022年3月期決算(連結)を発表、グループ会社でカーボンニュートラルガスの販売を始めたことも明らかに
北陸瓦斯株式会社(北陸ガス、新潟市中央区)は13日、2022年3月期決算(連結)を発表した。また、決算説明の席上で、グループ会社にてカーボンニュートラルガスの販売を始めたことを明らかにした。
2022年3月期連結会計年度の売上高は、春先の気温が高く推移したことによる給湯・空調用需要の減少があったものの、原料費調整に伴いガス料金単価が引き上げとなったことに加え、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による前期の業務用を中心としたガス販売量の減少から一部回復が見られたこともあり、前期比8.3%増の523億5,600万円となった。
営業費用については、前期の見附市ガス事業の譲り受け当初に発生した費用などの減少があったほか、経営全般にわたり経費の削減に努めたものの、LNG価格の上昇に伴う原料費の増加があったことから、前期比11.2%増の512億7,400万円となった。この結果、営業利益は前期比51.7%減の10億8,100万円、経常利益は前期比46.8%減の13億3,500万円となった。
親会社株主に帰属する当期純利益は、投資有価証券の一部売却に伴う特別利益の計上もあり、前期比40.7%減の9億5,300円となった。
セグメント別の概況は以下の通り。
都市ガス
ガス販売量については、春先の気温影響による給湯・空調用需要の減少があるものの、新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴い減少していた業務用の販売量が一部回復したことにより、前期比2.3%増の4億5,515万2,000立法メートルとなった。
付随する受注工事及び器具販売を含む都市ガス事業の売上高は、原料費調整に伴うガス料金単価の引き上げなどにより前期比10.5%増の487億8,700万円となった。
一方、セグメント利益はLNG価格の上昇に伴い原料費が増加したことから前期比58.0%減の7億3,700万円となった。
その他
売上高は前期比1.2%減の78億4,300万円、セグメント利益は前期比25.4%減の3億8,800万円となった。
2023年3月期については、売上高は、大口需要家の稼働の減少に伴いガス販売量が減少するものの、原料費調整に伴うガス料金単価の引き上げにより、前期比19.9%増の628億円となる見通し。
利益については、LNG価格の上昇に伴い原料費が増加すること、経年ガス管取り替え工事に伴う費用など諸経費の増加があることから、営業利益は前期比26.1%減の8億円、経常利益は前期比14.6%減の11億4,000万円、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比24.5%減の7億2,000万円となる見通し。
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