一正蒲鉾株式会社(新潟市東区)が2022年6月期第3四半期決算(連結)、主力商品群のカニかまが好調
一正蒲鉾株式会社(新潟市東区)は13日、2022年6月期第3四半期決算(連結)を発表した。
売上高250億5,488万1,000円(前年同期は276億7,974万5,000円)、営業利益8億4,220万7,000円(前年同期比56.9%減)、経常利益8億8,354万1,000円(前年同期比55.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益6億6,965万4,000円(前年同期比55.9%減)となった。
なお、一正蒲鉾では、「収益認識に関する会計基準」等を第1四半期連結会計期間の期首から適用。2022年6月期第2四半期に係る各数値については、当該会計基準等を適用した後の数値となっており、売上高の対前年同四半期増減率は記載していない。
セグメント別の事業概況は以下の通り。
水産練製品・惣菜事業
健康志向の高まりが続いている中で、主力商品群のカニかまは、魚肉たんぱくが手軽に摂れる食材として多くの支持を集めており、その中でも、期間限定商品「サラダスティック枝豆風味」は夏のおつまみとして好評だったほか、「大ぶりカニかま」やそのリニューアル商品「ガブリッチ 魅惑のカニかま」は好調に推移した。
売上高は、収益認識会計基準等の適用および昨年5月に連結子会社のマルス蒲鉾工業株式会社(新潟市中央区)の清算の影響などにより前年同期比で減少となった。
利益面では、すり身の国際相場は世界的な健康志向の高まりや新興国の経済成長による水産加工品需要の増加などを背景に高値の状況が続いている。こうした状況から、一正蒲鉾は水産練製品、惣菜類について2022年3月1日出荷分より約5%から15%の価格改定を行ったが、効果は限定的であり、前年同期を下回る結果となった。
以上の結果、売上高は214億4,700万円、セグメント利益(営業利益)は2億5,400万円となった。
きのこ事業
昨年8月中旬において、日照不足や気温の低下などの影響により、一部生育停滞も見られ、野菜全般およびきのこ市場価格は前年相場を上回る展開となった。それ以外の多くの期間は天候も比較的安定し野菜の生育が順調だったことから、総じて市場価格は低調に推移した。
生産面においては、安定栽培や生産の効率化、品質管理体制の強化に努めるとともに、販売面においては、家庭内調理の需要喚起を目指したメニューの提案や大容量商品の提案を強化した。
以上の結果、売上高は32億3,800万円、セグメント利益(営業利益)は5億5,300万円となった。
運送事業・倉庫事業
運送事業においては、主に気象影響による輸入青果物の取扱数量減少などにより、売上高、利益ともに前年同四半期を下回る結果となった。
倉庫事業においては、主に既存顧客との取引深耕により売上高は前年同四半期を上回ったが、電力コスト上昇を主要因に利益は前年同期を下回る結果となった。
以上の結果、報告セグメントに含まれないその他の売上高は3億6,900万円、セグメント利益(営業利益)は2,400万円となった。